新型スキャナMBS-6500
2024-11-29 19:49:20

アイメジャーが新たに発表した高精細スキャナMBS-6500の概要と特徴

新たな技術革新をもたらすMBS-6500



長野県松本市を拠点とするアイメジャー株式会社が、2024年12月2日より新たなマルチバンドイメージスキャナ「MBS-6500」を発売します。これは、ユーザーが選択するバンドパスフィルターを通じて、非常に高精細な2次元画像を取得することができる最新鋭の機器です。

先駆的な開発の背景


アイメジャーは2000年に赤外線イメージスキャナIR-2000を発表して以来、赤外線波長での反射率画像を高解像度で取得する技術を進化させてきました。しかし、これまでのLED光源にはいくつかの課題がありました。特に発光波長の拡がりによってピンポイントの波長での画像取得が難しかったり、波長を変更するには装置をメーカーに戻さなければならないという面が壁となっていました。

MBS-6500の特徴


MBS-6500はこれらの課題を克服し、ユーザーが自ら選んだバンドパスフィルターを使用し、試料をスキャナに載せたままでフィルターを交換できることが最大の魅力です。対応波長は450〜940nmで、最大4種類のフィルターを同時装着できるため、多様なサンプルに対応可能です。

1. 光源としてハロゲンランプを採用: 発光波長の空白が無く、全波長領域でのブロードな発光スペクトルを確保しています。

2. 一括スキャン機能: 試料を載せたままフィルターを交換し、最大4種類のフィルターによる画像を一括で取得できます。

3. 高解像度と細かな階調: 2400ppiの高光学解像度で、65536階調による画像データを得られるため、微細な反射率差をも可視化可能です。これにより、色ムラやスジ、濃度ムラの視覚化に留まらず、定量的な測定ができる可能性も秘めています。

4. 自動的焦点調整機能: 試料をガラス面に置くだけで、最適な焦点位置を自動で設定し、高品質な画像を取得します。

5. イメージスキャナ駆動ソフトの標準装備: 「iMeasureScan Pro」を標準装備し、濃度に基づいた高解像度画像を生成します。

使用範囲


MBS-6500は以下の用途に最適です。
  • - 含有成分の2次元分布解析
  • - 色彩検査
  • - 不可視インクの解析
  • - 偽造文書の真偽検査

総括


MBS-6500の登場により、材料研究や製品開発の現場で新たな可能性が広がります。特に、精度の求められる科学研究や品質管理において、ユーザーのニーズに合った高精細な画像取得を実現するこのスキャナは、影響力のある革新であるといえるでしょう。興味を持たれた方は、公式ウェブサイトで詳細情報を確認してみてください。

【製品情報】
アイメジャー公式サイト
基本仕様
  • - 対応波長: 450〜940nm
  • - 光源: ハロゲンランプ
  • - 読み取り階調: 各色16bit入力/16bit出力
  • - 外形寸法: W1115 × D598 × H300mm
  • - 重量: 40kg
  • - 消費電力: 270W

発売が待ち遠しいMBS-6500。試料の解析や品質管理において、その真価が発揮されることを期待しています。


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会社情報

会社名
アイメジャー株式会社
住所
長野県松本市開智2-3-33
電話番号
0263-50-8651

トピックス(科学)

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