三井ホームグループの新オフィスが日経ニューオフィス賞受賞
三井ホーム株式会社(東京都江東区)は、2024年に完成した新オフィス「三井ホームグループMOCXCOM」が第38回日経ニューオフィス賞の「ニューオフィス推進賞」を受賞したと発表しました。その背景には、快適で機能的なワークプレイスの整備を通じて創造性を促進し、情報の適切な管理運用が求められる時代において、どのように具体的な策を講じたかという点が評価されました。
今回の新オフィスは、企業の方向性や働き方に応じた柔軟な空間設計が特徴です。三井ホームは、2024年に創立50周年を迎えるにあたり、これまで都内に散在した9つの拠点を新木場の新オフィスに集約しました。設計には三井デザインテックが参加し、「木」を基にした温かいデザインが施されています。「MOCXCOM」という名称には、木によるトランスフォーメーション(変革)と、次の50年に向けた新たな方向性を示す『COMPASS』という意味が込められています。
働き方の進化を促進する「Activity Based Working」
新オフィスでは、組織の壁を越えたコミュニケーションと連携を実現するために、「Activity Based Working(ABW)」が導入されています。ABWの理念に基づき、社員は自分の業務内容に合わせて最適な作業空間を自由に選ぶことができます。この働き方の導入により、オフィスは単なる作業場ではなく、社員同士が「家族」として集い合う場所も考慮されています。
新オフィスには、カフェ機能やセミオープンな会議スペースが配置され、「LIVING」と名付けられた共有エリアが中心にあります。ここは部署を超えてコミュニケーションを促進するための大事な場でありながら、各社専用の作業エリア「ROOM」に簡単にアクセスできるよう工夫がされています。
木の温もりを感じる空間デザイン
オフィス内では、木材を多用することで温かみが感じられるデザインが取り入れられており、まるで「おうち」のような空間を目指しています。具体的には、木の質感や自然光を活かしたデザインが随所に見受けられ、来訪者だけでなく社員にとっても心地良い空間づくりが実現されています。
三井ホームは、創業以来「木」を活かした住まいづくりを提唱してきた企業であり、今後もその気概を持ち続け、持続可能な社会の実現へ貢献していく姿勢を示しています。新オフィスの設計理念には、環境への配慮が反映されており、持続可能な社会を築くための礎となる考え方「&EARTH with WOOD」と結びついています。
まとめ
三井ホームグループの新オフィス「MOCXCOM」は、社員が快適に働ける空間設計と木の温もりを大切にしながら、企業の持続可能性への貢献を目指しています。オープンイノベーションを促進するためのデザインやレイアウトは、今後の職場環境の新たなスタンダードとなることでしょう。