弁護士ドットコム、AIによる新しいリーガルリサーチツールを発表

弁護士ドットコム、革新的なリーガルリサーチツールを発表

弁護士ドットコム株式会社は、最新のAI技術を駆使した初の統合型リーガルリサーチツールを導入したことを発表しました。このツールは、同社が開発した「リーガルブレイン」を搭載しており、法律業務の効率化を目指しています。

リーガルブレインとは

「リーガルブレイン」は、特に弁護士や企業法務における課題に対処するために設計されたコアテクノロジーです。現代社会では、法務部門が処理すべき情報量が増え、リーガルリサーチや書類作成、リーガルチェックなどに多くの時間が費やされています。この複雑な状況に対応するため、弁護士ドットコムではAIと法律データを組み合わせた研究開発を進めてきました。

この技術の基盤には「Legal Graph」という独自のリーガルデータベースがあり、法律に関連する情報がネットワーク構造で整理されています。このデータベースは、法令やガイドラインといった外部データ、および弁護士ドットコムが蓄積してきた判例データや法律専門書の情報、さらには法律相談の記録など、膨大な内部データを統合して構築されています。

統合型AIリーガルリサーチツールの特長

今回発表された統合型AIリーガルリサーチツールは、ユーザーが単に知りたい情報を入力することで、その内容に基づいた法令、ガイドライン、判例、法律書籍、法律相談などをAIが横断的に調査し、法的論点を考慮した情報を提供します。このプロセスにより、従来の方法よりもはるかに短時間で重要な法的論点の抽出や整理が可能になります。

この新しいツールは、特に企業法務や法律事務所での民間利用を想定しており、大幅な業務効率化をもたらすことが期待されています。

導入予定企業

すでに、このツールの導入を決定した企業の一部には、アンダーソン・毛利・友常法律事務所や株式会社みずほ銀行、みずほ証券などが名を連ねています。導入を支援したアンダーソン・毛利・友常法律事務所からは、実装に期待を寄せるコメントも寄せられています。

会社概要

弁護士ドットコムは、プロフェッショナル・テックを基に「次の常識をつくる」というミッションを掲げ、様々なリーガルサービスを提供しています。人々と専門家をつなぐためのプラットフォームとしては「弁護士ドットコム®️」や「税理士ドットコム®️」、契約管理の「クラウドサイン®️」があります。

この新しいリーガルリサーチツールは、今後の法務のあり方を大きく変える可能性を秘めています。技術の進化に伴い、法務の現場がどのように変化していくのか注目が集まります。