気候危機とアート
2024-06-27 01:10:22

気候危機とアートのシンポジウム:アートセクターがアクションを起こす日

気候危機とアートセクターの未来を語るシンポジウム



2024年7月27日(土)、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)は、代官山ヒルサイドプラザホールにて、気候危機とアートのシンポジウム「アートセクターはどのようにアクションを起こせるか」を開催します。

このシンポジウムは、気候変動が深刻化する中で、アートセクターがどのように行動を起こすべきかを議論し、実践の契機とする場を提供します。世界の芸術セクターの二酸化炭素排出量は、航空業や農業と比べると少ないものの、脱炭素化の必要性は高まっています。

AITは、2023年から気候とアートに関する勉強会を非公開で行い、気候変動に対する具体的なアクションプランを検討してきました。今回のシンポジウムでは、その成果を公開し、アーティスト、美術館、ギャラリーなど、芸術に携わる全ての人々が、気候危機対策の実践者となるための議論を行います。

多彩な専門家による基調講演とパネルディスカッション



シンポジウムでは、気候変動問題のエキスパートである茅野 恒秀氏(信州大学 人文学部 准教授)とロジャー・マクドナルド氏(AIT TOTAL ARTS STUDIESプログラムディレクター/多津衛民藝館館長)による基調講演が行われます。茅野氏は、日本の気候危機の現状とゼロカーボンへの道筋について解説し、マクドナルド氏は、世界のアート界における気候変動対策の最新の動向を紹介します。

続いて、パネルディスカッションでは、片岡 真実氏(森美術館 館長/国立アートリサーチセンター長)、菊竹 寛氏(Yutaka Kikutake Gallery 代表)、鷲田 めるろ氏(十和田市現代美術館 館長/東京藝術大学大学院 准教授)、相澤 邦彦氏(ヤマト運輸[美術]スペシャルアドヴァイザー/コンサヴァター)が、気候危機対策に向けたアートセクターの転換について議論を深めます。モデレーターは、塩見 有子氏(AITディレクター)と堀内 奈穂子氏(AITキュレーター)が務めます。

パフォーマンスで締めくくる、刺激的なイベント



シンポジウムの最後には、作家/アーティストの小林 エリカ氏によるクロージング・パフォーマンスが予定されています。

このシンポジウムは、参加費無料、事前予約制となっています。気候変動問題に関心を持つ、アート関係者、学生、一般の方々など、多くの方の参加をお待ちしております。

イベント詳細



日時: 2024年7月27日(土)13:00〜17:00(12:30開場)
会場: 代官山ヒルサイドプラザホール(東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラス内)
定員: 120名(要予約、入退場自由)
参加費: 無料
言語: 日本語
主催: 特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
特別助成: 公益財団法人石橋財団
HP: https://www.a-i-t.net/events/18220/

関連イベント



TASラボ シリーズ3「宇宙船地球号での生活と、今、アクションを起こすとき」: 約1ヶ月間集中して学ぶ少人数制のアート講座
TASオープン「What is Art Today? ー深化するアートの世界」: リアルタイムで学ぶオンラインの入門講座
* AIT BLOG「芸術分野から考える、気候危機へのアクション」: 気候変動に関するアクションの事例を紹介するブログ

AITについて



AITは、2001年に設立された、現代アートに興味がある誰もが学び、対話し、思考するプラットフォームを提供する非営利団体です。芸術の歴史や表現、実践について教育プログラムを実施するほか、先進的な企業の社会的要望に基づいたアートプログラムにコンサルティングや企画で関わるなど、多岐にわたる活動を行っています。

気候変動とアートという、一見異なる分野を繋ぐ試みに期待



このシンポジウムは、気候変動問題という喫緊の課題に対して、アートセクターがどのように貢献できるのかを具体的に議論する場として、非常に意義深いと言えるでしょう。

近年、アートは単なる美的な表現を超え、社会問題を提起し、人々の意識を変革するための力を持つことが認識されるようになってきました。気候変動問題においても、アートは、その視覚的な力、想像力を掻き立てる力、そして人々の心を動かす力で、新たな視点や行動を促す役割を担うことが期待されています。

シンポジウムでは、気候変動問題の現状や課題、アートセクターにおける具体的なアクションプランなどが議論されるとのことですが、特に興味深いのは、アーティスト、美術館、ギャラリーなど、様々な立場の人々が集まり、互いに意見交換し、具体的な行動へと繋げるという点です。

現代社会において、気候変動問題はもはや他人事ではありません。私たち一人ひとりが、それぞれの立場から、地球の未来のために何ができるのか、真剣に考える必要があるでしょう。このシンポジウムが、アートセクターにおける気候変動対策への意識を高め、具体的な行動を起こすための第一歩となることを期待しています。

同時に、今回のイベントが、アートと気候変動という異なる分野の人々をつなぐ架け橋となり、新たなコラボレーションやイノベーションを生み出すきっかけとなることを願っています。

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