徳島市立考古資料館 特別企画展「阿波の板碑」
徳島市立考古資料館では、令和7年度特別企画展「阿波の板碑―中世の祈りのカタチ―」が開催されます。この展示は、阿波地域における板碑文化を通じて中世の信仰や地域の文化を深く見つめることができる貴重な機会です。
阿波の道を歩いていると、ところどころに見られる石造物に目を奪われますが、これらは地域の人々の信仰の形を表すものでした。中でも板碑は、この地域の歴史や文化を知るうえで欠かせない重要な資料です。特に、阿波の青石と呼ばれる緑色片岩を用いた板碑は、武士や僧侶、さらには一般市民の間でも広まり、阿波特有の発展を遂げました。この展示を通じて、阿波型板碑の特徴やその背後にある信仰の歴史に触れることができます。
開催期間と訪問情報
企画展は令和7年9月20日(土)から11月30日(日)まで、毎日午前9時30分から午後5時まで開放されており、入館は午後4時30分まで受け付けています。休館日は9月22日と24日、10月の6日、14日、20日、27日、11月の4日、10日、17日、25日ですので訪問時はご注意ください。
会場は徳島市立考古資料館の展示室で、所在地は徳島県徳島市国府町西矢野10-1です。入館料は無料ですので、ぜひ気軽に訪れてください。
特別関連イベント
展示だけでなく、阿波の板碑に関連した講演会や解説会、ワークショップなども開催されます。
- - 講演会: 「板碑が語る徳島の中世」と題し、西本沙織氏による講演が10月25日(土)午後2時から4時まで行われます。事前の申し込みは不要ですが、定員は50名までとなっていて、先着順での入場です。
- - 展示解説会: 9月23日、10月25日、11月15日および30日には、午後1時から2時まで解説会が行われ、参加者は自由に参加できます。また、ワークショップ「板碑探訪」も11月3日(月・祝)に開催され、担当学芸員の案内の下で板碑を探訪します。こちらは小学生以上が対象で、事前申し込みが必要です。
徳島市立考古資料館について
徳島市立考古資料館は「みて、ふれて、つくって、古代ロマンあふれる館」というキャッチコピーを掲げ、地域の文化財に触れることのできる場として1998年に開館しました。資料館では、自由な学びと体験を通じて、徳島市の歴史や文化を学ぶ機会が提供されています。
ぜひこの特別企画展に訪れ、阿波の中世文化を体感してみてはいかがでしょうか。皆さんのご来館をお待ちしております。
お問い合わせ先
徳島市立考古資料館
〒779-3127 徳島県徳島市国府町西矢野10番地の1
電話:088-637-2526 FAX:088-642-6916