能登半島の復興を見つめる:ZESDA通信特別号のレポート
非営利活動法人ZESDA(代表理事:桜庭大輔、東京都中央区)は、石川県能登町の春蘭の里を中心に奥能登地域の復旧・復興支援に積極的に取り組んでいます。3月20日から21日までの1泊2日、有志スタッフが現地を訪れ、震災からの復興状況や支援ニーズを実際に視察し、ZESDA通信特別号としてその内容をお届けします。
能登で試みられる復興の現状
訪問初日、能登空港に到着する直前の機窓からは、過去の土砂崩れによる傷跡がはっきりと見えました。空港から柳田町へ向かう途中、ブルーベリー農園「ひらみゆき農園」を訪問しました。代表の平美由記さんから、震災の爪痕や、新たな苗木の植え替えといった復旧作業についてお話を伺いました。ブルーベリー農園の一部が崩壊し、その影響で風の流れも変わり、農園の維持管理に苦労していますが、平さんは農業の再生に力を注いでいます。
地域の魅力を広める取り組み
続いて訪れたのは、「柳田植物公園」。ここでは、震災後に復興の象徴となるキノコ型のテントが設置中でした。それは避難所としても活用されたインスタントハウスの改良版です。竹内さんからは、この公園での星空イベントなど、能登町の魅力を発信する施策についてお話を伺いました。
地元の寿司店とその親子
その後、宇出津港の寿司店「津久司」に訪れ、坂津世史さんと息子の葵くんとともに、被災後の出張寿司業務などの苦労を語っていただきました。震災でつらい経験をしつつも、さまざまな出会いや経験があったと語る坂さんの姿勢から、地域を楽しむことが重要であると感じました。
地域の食文化を支える取り組み
その後は、能登のメインストリートを歩き、「DOYAコーヒー」を訪問。店舗の再開が早かった背景には、被災者の声に応えた迅速な行動がありました。地域の人たちのつながりが、心の平安を取り戻す要因になっています。
夢を持った地域資源の活用
宿泊先の春蘭の里では、代表の多田喜一郎さんに、復興支援をしつつも民宿の運営に尽力されているお話を伺いました。多田さんは、これからの能登をどうしたいのか、そして地域の文化を次世代にどう継承していくかを考えています。次の日には、改装途中の空き家を見学し、地域の風景を守りたいという多田さんの使命感を感じました。
復興にかける思い
訪問の締めくくりとして、輪島塗の人間国宝・小森邦衞さんの工房を訪問しました。小森さんはそれぞれの工程を手掛ける唯一無二の職人で、震災後も学生のための作品制作環境を確保するために奮闘されていました。
まとめ
ZESDAと春蘭の里との深い関わりが今回の訪問をより意義深いものとしました。地域の復興には一過性の支援だけでなく、長期的な視点からの支援が必要だと確信しました。今後も能登の方々と共に歩みながら、地域の生きざまを支え、新たな挑戦を続けていきます。ZESDAのスタッフ一人一人が、地域と共に成長していく姿勢が大切です。