「団地まるごと駅マエ化プロジェクト」がグッドデザイン賞を受賞
2024年度グッドデザイン賞において、株式会社Luupと神戸市、西日本旅客鉄道株式会社が共同で取り組む「団地まるごと駅マエ化プロジェクト」が受賞を果たしました。この取り組みは、地域に密着した生活の質を高めることを目的とした新たな試みであり、受賞を通じてその価値が認められたことは大変意義深いものです。
受賞の背景
このプロジェクトは、神戸市が運営する賃貸住宅シティハイツ狩口を対象に、住民に利便性の高い生活環境を提供することを目指しています。JR西日本の最寄り駅及びLuupの電動マイクロモビリティが密接に連携し、住まいと移動手段がセットになった新しいライフスタイルを提案しています。これは「郊外団地をまるごと駅マエ化」し、住民の日常を豊かにしようという試みです。
グッドデザイン賞の審査委員は、「つくらないまちづくり」という観点がプロジェクトに息づいており、特にシンプルなアイデアを加えることで目の前の課題を解決している点を高く評価しました。また、過去の評価コメントを受け、さらなる改善に挑む姿勢も注目されました。
プロジェクトの具体的な内容
団地まるごと駅マエ化プロジェクトでは、入居者に対して「きっかけエリアパス」が提供されます。これを利用することで、JR西日本の最寄り駅から両方向にアクセス可能となります。その上、Luupが運営する電動マイクロモビリティを利用するためのクーポンも付与され、移動手段に困ることがありません。このように、簡単に役立つサービスが揃っていることが特徴です。
神戸市の根岸建築住宅局長は、今回の受賞をとても喜び、鉄道や住まい、シェアモビリティが融合した新しい団地生活を広めていきたいと述べています。これからも「つくらないまちづくり」を通じて、社会資本ストックを有効活用し、地域に根ざした取り組みを続けていく方針です。
今後の期待
多様な世代が共存するこの地域において、次にどのような取り組みが広がっていくのか、我々はその行方を楽しみにしています。受賞による注目を集めることから、新たなプロジェクトやアイデアの誕生が期待されます。また、地域の住民自体もこのような取り組みに参加し、自らの手で街を作り上げていくような流れが生まれることを願っています。
まとめ
「団地まるごと駅マエ化プロジェクト」は、単なる住宅の提供にとどまらず、周辺環境や交通手段の整備をも視野に入れた先進的なプロジェクトです。受賞を機に、この活動が他の地域にも広がり、持続可能な社会の実現に繋がることを期待しています。
詳しくは、
グッドデザイン賞ギャラリーをご覧ください。