高知市の帯屋町商店街での新たなXR体験
株式会社D2C IDは、高知県高知市の中心部である帯屋町商店街に新しいウェブベースのXRサービス「XR Street Lens in Obiyamachi」を導入しました。このプロジェクトは、四国運輸局が実施する訪日外国人旅行者受け入れ環境の整備調査事業の一環として実施され、旅行者に新たな購買体験を提供します。
サービスの概要
「XR Street Lens in Obiyamachi」では、訪日外国人旅行者が店舗前でスマートフォンをかざすと、XR技術によって表現された店員が登場し、店のおすすめ商品やサービスを多言語で紹介します。特筆すべきは、専用アプリのダウンロードが不要で、ウェブブラウザによってすぐに利用できる体験ができることです。これにより、旅行者は気軽にこのサービスを楽しむことができ、まったく新しい購買の楽しみを味わえます。
この革新技術は、SoVeC株式会社の高精度な位置即位技術であるVisual Positioning System(VPS)を利用しています。このシステムにより、リアルな体験を通じて、言語の壁や店舗情報の乏しさといった旅行者の心理的障害を克服することを目的としています。
訪日外国人旅行者のニーズに応える
地方都市を訪れる外国人旅行者は、観光名所だけでなく、偶然立ち寄る店舗での買い物を楽しむ傾向があります。しかし、言語や情報の問題から、商店街での買い物に対して不安を覚えることも少なくありません。そこで、このXRサービスが役立ちます。店舗前にいるXR店員が笑顔で迎え入れ、魅力的な商品の紹介を行うことで、心理的なハードルを下げ、旅行者との自然な出会いを促します。
商店街を歩く中で、新たな体験を通じて思い出を深めることができるのです。これは、単に買い物の利便性を提供するだけでなく、訪れた地域の文化をより知るきっかけにもなるでしょう。
デジタル福引きと特典
また、このサービスではXR体験や商品購入に応じてポイントが付与され、デジタル福引きに参加できる特典も用意されています。この福引きでは、高知ならではの記念品を当てるチャンスもあり、観光客の回遊や購買を一層促進します。実施期間は2025年9月3日から12月3日までの予定です。
D2C IDの役割
D2C IDのIMG SRC STUDIOは、このプロジェクトにおいてシステム設計やXR開発、UI/UXデザイン制作を行っており、地方の特性を生かした新しいデジタル体験の構築に貢献しています。
D2C IDは、クリエイティブとテクノロジーを融合させ、デジタルとリアルでの顧客体験を向上させるサービスを提供することに注力しています。今後も、様々な技術を駆使し、地域活性化に寄与する取り組みを続けていくことが期待されています。
まとめ
高知市の帯屋町商店街での「XR Street Lens in Obiyamachi」は、旅行者に新しい体験を提供するための重要なステップです。この革新的な試みが成功すれば、今後の観光業におけるデジタル化や訪日外国人の受け入れ戦略に、新たな形をもたらすかもしれません。