第16回メープルスイーツコンテストが華やかに幕を閉じる
2025年11月6日、カナダ大使館において、「第16回メープルスイーツコンテスト」の表彰式が行われました。本コンテストは、天然甘味料専門メーカーの株式会社クインビーガーデンが主催し、2006年にスタート。20周年を迎える今年は、洋菓子・パン・和菓子の3部門から最優秀賞が決定しました。
受賞者の発表
記念すべき20周年の大会で栄誉を手にしたのは、以下の3名です。
- - 洋菓子部門 最優秀賞: 依田 馨 (Seiichiro, NISHIZONO)
- - パン部門 最優秀賞: 金城 達弘 (帝国ホテル)
- - 和菓子部門 最優秀賞: 森﨑 宏 (東京製菓学校)
コンテストの目的と背景
「メープルスイーツコンテスト」は、日本の製菓・製パン業界の新しい才能を発掘し、カナダのメープルシロップとメープルシュガーの可能性を広げるために設立されました。国内で唯一のこのコンテストは、毎年開催され、職人たちのスキルや創造力を競い合っています。しかし、2020年からのコロナ禍によって延期となり、2024年に第15回大会が再開された後、今年は記念すべき大会としての意味も持っています。
受賞作品の紹介
受賞作品は、それぞれの部門で独創性と技術が光るものでした。以下に、その概要をまとめました。
洋菓子部門
受賞作: 「Fall in Quebec」 依田 馨さん
この作品は、カナダ・ケベック州の秋の美しさを表現。リンゴのチップスで色づいた葉を演出し、全体を秋色で抜群にまとめられています。メープルを主役に、使用するシロップの種類にもこだわり、深みのある味わいを実現しました。
パン部門
受賞作: 「Tropical Maple Tree」 金城 達弘さん
楓の木をテーマにしたこの作品は、見た目のインパクトと食感が特徴的。生地に使われるメープルが、純粋な味わいを放ち、トロピカルな素材と組み合わさることで新しい味覚を生み出しました。
和菓子部門
受賞作: 「秋の味覚~森の恵み」 森﨑 宏さん
さつま芋をメープルで漬け込み、秋の風味を楽しめる作品。「秋の味覚」と「森の恵み」をテーマに、工程に細やかな配慮が施され、メープルの甘さとさつま芋の風味が絶妙に絡み合っています。
審査について
各部門の最優秀賞は、専門の審査員による厳正な審査を経て決定されました。審査員の面々はそれぞれの分野で名を馳せる方々が揃い、作品のテクニカルな完成度やコンセプト、メープル製品の活かし方がしっかりと評価されました。
- - 所属団体: 日本洋菓子協会連合会、株式会社フォンス、東京製菓学校
20周年記念式典
また、表彰式当日には「20周年記念式典」も行われ、カナダ大使館のルイ・ピエール・エモン公使が祝辞を寄せ、盛大な雰囲気の中での開催となりました。この特別な日の裏には、多くの職人の努力と情熱が詰まっていることを感じます。
まとめ
第16回メープルスイーツコンテストは、今後も日本の製菓・製パン業界の発展に寄与し続けることが期待されます。次回大会に向けて、さらなる発展と新たな才能の登場を楽しみにしています。本コンテストの詳細については、公式サイトでご確認ください。