Dataikuが新たに提案するマルチLLMエコシステムの拡張

ユニバーサルAIプラットフォームを提供するDataikuが、LLMメッシュエコシステムの拡張を発表しました。この新たな取り組みによって、何千もの大規模言語モデル（LLM）ゲートウェイへの安全なアクセスが可能になります。これにより、データと分析のチームがマルチLLM戦略を採用し、生成AIによるソリューションの構築と展開を大規模に行うことができるようになります。

Dataikuはまた、LLMレジストリを導入することで、組織全体のLLM技術に関する規制への対応と efectivaな管理を実現するための重要なガバナンスのギャップを埋めます。この機能により、CIOはユースケース全体で使用すべきLLMを確認し、文書化し、合理化することが可能になります。

競争が激しく不安定なLLMエコシステムにおいて、Dataikuの取り組みにより、企業は多様なLLMアプローチを採用し、基盤となるモデルを切り替え、生成AIを活用したアプリケーションを強化することができます。

新しい拡張により、LLMメッシュはAmazon Web Services（AWS）、Databricks、Google Cloud、Snowflake（Arctic）など、15の主要なクラウドおよびAIベンダーを含む多数のLLMプレイヤーをサポートします。この多様性は、企業に対してさらなる選択肢を提供し、生成AIの利用を促進します。

DataikuのCEOであるFlorian Douetteauは、「お客様が生成AIの戦略を確実に展開できるよう支援し、時代に取り残されないことを目指しています。単一のAIプロバイダーに依存するリスクを排除し、AIアプリケーションの開発のためにバランスの取れたアプローチを提供します。LLMメッシュは、何千もの多様なモデルへの安全なアクセスを実現しています」と述べています。

また、LLMは生成AIアプリケーションのコア部分であり、企業のLLM利用は規模が拡大するにつれて複雑化しています。コストやパフォーマンスの管理、プライバシーとセキュリティ、そして規制の要件を考慮すると、マルチLLMアプローチが不可欠です。DataikuのユニバーサルAIプラットフォームは、従来のアナリティクスや機械学習の技術を支援し、企業が生成AIアプリケーションのライフサイクル全体を効果的に運用するための包括的なアプローチを提供しています。

IDCのAIシニアリサーチディレクターであるNancy Gohringは、「今後さまざまなタイプのモデルが登場し、それぞれ異なるタスクに特化することが予測されています。企業は多くのモデルを使用することになるでしょう。また、モデルを迅速に評価し入れ替える能力が必要です」と述べています。

Dataikuは、インフラに依存しない独自のベンダーとして、生成AIアプリケーションをサービスレイヤーから切り離し、コストや用途、ハルシネーション、PII（個人情報）などの観点からガードレールを提供します。これにより、Dataikuはエコシステムの進化に合わせて独自の統合を拡大でき、組織はビジネス価値を提供する生成AIアプリケーションを効果的に構築・展開できるようになります。

Dataikuは、2013年から「Everyday AI」をビジョンに掲げ、AIによる機能を日々の業務に取り入れ続けています。企業はこのプラットフォームを通じて、規模や業界を問わず新たなAIによる機能の設計・開発・展開を行い、高度なインテリジェンスを日常業務に融合させ、将来に向けた競争力を維持します。

興味を持たれた方は、Dataikuの公式サイトやブログ、SNSをチェックしてみてください。