新しい物語『森のちいさな三姉妹ハロウィンで出会えた友だち』が、2025年7月24日に発売されます。この作品は、小学校低・中学年を対象とした絵本で、著者の楠章子さんとイラストレーターの井田千秋さんによる力作です。既に多くの読者からの注目を集めており、前作との関連性や、温かいストーリーが好評を博しています。
本書は、2022年に刊行された『へんくつさんのお茶会 おいしい山のパン屋さんの物語』から続く姉妹編であり、2023年に出版された『森ネコさんのおかしをどうぞ』や2024年の『はじめてのおたんじょう日!』に続く形で、シリーズ全体が同じ世界観を共有しています。今回の物語は、森に住むこびとの三姉妹が秋のハロウィンの時期に人間の町に出かけるというストーリーです。
物語の中で、三姉妹の末っ子であるココは、初めて見る仮装した子供たちに夢中になり、迷子になってしまいます。彼女が出会うのは、自己にコンプレックスを抱えるオオカミ男の仮装をした男の子ミックン。この出会いを通じて、ココは自分自身の気持ちを探し、大切なことを学ぶ旅に出るのです。その一方で、姉たちエリカとフタバも、迷子のココを探すために長身のカイルと共に行動を開始します。
物語は、姿形に対するコンプレックスを持ったキャラクターたちの心の成長について描かれています。ココとミックン、さらに姉たちの関係が、どのように変化していくのか、読者はドキドキしながら見守ることができるでしょう。作者である楠章子さんは、本作に込めたメッセージについても語っています。彼女は、特に子どもたちが周囲の情報に振り回される中で、自己を大切にしながら人との関わりを大切にすることの重要性を伝えたいと考えています。
本書はただの絵本ではなく、子どもたちに大切なメッセージを届ける作品です。自分の存在をしっかりと受け入れること、そしてそれを通じて他者と繋がっていくことの大切さを教えてくれます。
また、井田千秋さんによる挿し絵も魅力の一つです。30点以上の可愛い描き下ろしイラストが作品を彩り、飽きることなく読み進められます。特に一部のページには4色の美しいイラストが収められ、物語の世界にぐいっと引き込まれることでしょう。
出版社の学研によれば、本書の狙いは子どもたちが自分を大切にする気持ちを育むことで、読後には心温まる体験が待っています。ぜひ、ハロウィンの雰囲気の中、家族や友達と一緒に楽しんでいただきたい一冊です。
商品は、定価1,650円(税込み)でA5サイズ、全112ページから成り、ISBNは978-4-05-206138₋7です。電子版も用意されており、様々な購入サイトから手に入れることができます。興味がある方は、ぜひ学研の出版サイトや主要オンライン書店を訪れてみてください。続編も期待されるこのシリーズ、今後がますます楽しみです。