『Spark-Edge』プログラムが初の企業を選定
日本のNTT西日本株式会社が、2025年4月21日から開始される事業共創プログラム『Spark-Edge For Next Challengers』の初弾となる採択企業を発表しました。このプログラムは、出資確約型であり、エンタメ領域での新しいビジネスの創出を目指しています。
今回選ばれた企業は、株式会社こんにちハローとParakeet株式会社の2社です。募集テーマの一つである「声の可能性を広げるビジネス〜声の権利を守るクロスリンガル合成音声〜」に基づき、それぞれ独自の技術を持つ企業が選ばれました。
株式会社こんにちハロー
こんにちハローは、動画生成AIと人の力を組み合わせた動画翻訳サービスを手掛けています。彼らの提供するサービスは、アニメや漫才などの日本文化を他言語に翻訳する際に、元の声のままリップシンク動画で再現できる点が特徴です。これにより、翻訳の精度や短納期、コスト効率の面で優れた結果をもたらしています。
代表取締役CEOの早見星吾氏は、NTT西日本との共同で日本のコンテンツを世界に届ける架け橋となることを目指し、権利保護にも力を入れる意向を示しました。
Parakeet株式会社
Parakeet株式会社は、リアルタイム音声変換AI「Paravo」とテキスト音声合成AI「Paratts」を独自開発し、3つの事業を展開しています。これには、コミュニケーション支援や音声広告、音声吹き替え事業が含まれます。代表取締役の中村泰貴氏は、日本のエンタメ産業のグローバル化を目指し、音声合成AIの力を活かした新たな経済圏の創造に貢献したいと語ります。
プログラムの進行と今後の展望
『Spark-Edge』プログラムは2025年4月21日から募集を開始し、たくさんの企業からの応募を受けて、書類選考、さらには面談選考を経て、約3ヵ月後に今回の2社を採択しました。目標とする2026年度の事業化に向け、NTT西日本はこれら採択企業と共にビジネスモデルや技術検証を進める予定です。
さらに、募集テーマの第2弾「推し活IDビジネス〜ファンダム・エンゲージメント〜」についても、現在採択を進めているとのことです。
詳しい情報は、各社の公式サイトやプログラムのホームページで確認できます。これからの成長が楽しみな『Spark-Edge』プログラムは、日本のエンタメ業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。