業務でのEV利用がもたらすストレス軽減と今後の展望
近年、カーボンニュートラルが求められる中で、EV(電気自動車)の導入が進んでいます。株式会社CUBE-LINXが行った調査によれば、日常的に業務でEVを運転する人々の4割以上が、従来の内燃機関車両と比較してストレスや疲労感が軽減されたと感じていることがわかりました。本記事では、調査結果の詳細とその背景について考察します。
調査の背景
EVの普及に伴い、物流や営業活動を支えるための業務用車両にも電動化が進んでいます。しかし、実際に日々EVを運転するドライバーの意見や感想は、導入の可否に大きな影響を与えます。特に静粛性や加速性能は、業務における快適さに寄与する点が期待されています。
一方、航続距離や充電インフラに関する不安は、新たなストレス要因として注目されています。そのため、現場で働くドライバーの声を聴くことが、EVの評価には不可欠です。
調査の目的
この調査は、業務でEVを運転している20代から50代の男女298名を対象に、彼らのEV利用実態と意識を明らかにすることを目的としています。具体的には、EV運転時のストレスや課題、将来的な活用意向について深堀りしました。
調査結果概要
1.
業務における疲労やストレスの軽減
調査の結果、業務でEVを運転する人の4割以上が、従来の車両と比較して疲労やストレスが軽減されたと回答しました。
特に「給油所に行く手間がなくなったから」「スムーズに加減速できるから」という理由が多く挙げられています。
2.
ストレスの原因
一方、従来の車両での業務で感じたストレス要因として、最も多かったのが「給油所への行き方や給油作業」という結果でした。次いで「メンテナンスの手間」「エンジンの騒音や振動」が続きます。
3.
今後のEV利用意向
今後も業務用車両としてEVを使いたいと考える人は73.8%に上っており、その期待が伺えます。
4.
抱えている不安
習慣としているEV運転において、最も多く挙げられた不安要因は「バッテリー切れの不安」でした。次いで「充電ステーションが見つからないこと」が多くのドライバーの悩みとなっています。
5.
課題
業務でEVを使用する際の最大の課題としては「充電スタンドの不足」が挙げられました。充電インフラの整備が求められています。
結論
調査からは、業務で日常的にEVを運転するドライバーの声が如実に浮かび上がりました。彼らの4割以上が疲労やストレスの軽減を実感している一方で、不安要因や課題の解決を必要としていることも明らかとなりました。
真のEV普及には、ドライバーのニーズに応える充電インフラの充実が欠かせません。今後のEV検討における企業の環境問題への対応と、現場で働く人々の働きやすい環境づくりが期待されます。
また、株式会社CUBE-LINXが提供する「商用EV・充電器導入支援サービス」では、企業向けに最適な充電環境を構築するためのトータルサポートを行っています。
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調査実施会社
株式会社CUBE-LINX
所在地:東京都日野市日野台3-1-1
代表取締役:桐明 幹
事業内容:EV及び関連設備の導入コンサルティング、運用マネジメント
会社情報