フリーランスの賃貸問題
2024-10-29 19:57:30

フリーランスの賃貸入居審査の現状と新たな取り組み「家賃保証ラボ」設立

家賃保証ラボの設立とフリーランス入居審査



リース株式会社は、家賃保証業界向けに新たな取り組みを開始しました。それが、「家賃保証ラボ」の設立です。このラボは、賃貸住宅市場におけるフリーランスやギグワーカーが直面する入居審査の実態に焦点を当て、その課題を解決するための知見を提供することを目的としています。

フリーランスが感じる「借りにくさ」



リースが実施した調査によると、フリーランスの約73.4%が賃貸住宅を借りづらいと感じています。その主な理由は、不安定な職業と見なされ、入居審査で不利になることが多いためです。特に、フリーランスの6割(58.8%)がこの見解を持っています。驚くべきことに、安定した年収を得ている層でも、多くがこの「借りにくさ」を実感しているのです。

調査では、年収の高低にかかわらず、フリーランス全般に渡って審査での偏りが見られないことも明らかになりました。これまでの従来型の審査基準では、フリーランスのように多様な働き方をする人々の実情に応じた評価が難しい状況が続いています。

家賃保証ラボの役割



「家賃保証ラボ」は、賃貸業界の新たなニーズに応えることを使命とします。フリーランスや外国人、高齢者など、多様な背景を持つ人々が住居を借りられやすくするための施策やベストプラクティスを提案します。専門的な知見に基づき、借り手と貸し手のニーズを分析し、最新の情報を発信していくことで、業界全体の発展に貢献することを目指します。

家賃保証サービスとは



家賃保証サービスは、連帯保証人に代わって保証会社が入居者の家賃支払いを保証する仕組みです。この仕組みは、1990年代半ばから発展し、現在では賃貸契約の80%で利用されているとのこと。特に高齢者や単身者向けのニーズに対応した多様なプランが市場に出回っています。

現在、同サービスの市場規模は約2,000億円に達します。これは、賃貸契約に際するリスクを軽減し、入居者が安心して住まいを確保できるための重要な役割を果たしています。

今後の活動予定



「家賃保証ラボ」では、借り手と貸し手の間に存在する信用リスク評価の課題を詳細に探り、その解決策を提案します。第一弾として発表されたレポート「フリーランス賃貸入居審査実態調査2024」には、現況の分析や問題点が盛り込まれており、多くの関係者にとって有用な情報となるはずです。

また、今後は賃貸テナント市場における家賃保証サービスに関する市場レポートも定期的に発表していく予定です。

調査の概要



  • - 調査対象: フリーランス
  • - 調査機関: 自社調査
  • - 調査方法: クラウドソーシング「ランサーズ」利用
  • - 調査期間: 2024年8月13日〜8月22日
  • - 有効回答数: 500人(男性312人 / 女性188人)

このように、リース株式会社が新たに始めた「家賃保証ラボ」は、フリーランスの住宅問題を解決するための重要なステップとして注目されています。今後の展開にも期待がかかります。


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会社情報

会社名
リース株式会社
住所
東京都新宿区西新宿7-9-16西新宿メトロビル 6F
電話番号
03-5937-1450

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