DDNのエクサスケール戦略
2012-12-13 10:00:02

DDN、次世代エクサスケールストレージ技術開発に1億ドル投資、インテルと協業

DDN、エクサスケール時代の幕開けに向け1億ドル投資



データストレージ技術で世界をリードするDataDirect Networks (DDN)が、エクサスケールコンピューティングの実現に向け、大胆な投資戦略を打ち出しました。なんと、今後の研究開発に1億ドルもの資金を投じることを発表。さらに、米国エネルギー省の大規模計算研究開発プログラム「FastForward」において、インテル社との強力なコラボレーションパートナーとして選出されたことも明らかになりました。

エクサスケールとは、1秒間に10の18乗回もの演算処理を可能にする計算能力。2018年頃には実現すると予想されており、この技術革新は、科学技術、産業、社会全体に革命的な変化をもたらすと期待されています。

DDN CEO兼共同設立者アレックス・ボウザリ氏は、この投資について「データ集約型コンピューティングは、膨大なデータから貴重な知見を生み出し、世界に大きな影響を与えます」と述べ、より高性能な自動車バッテリー素材の開発、精度の高い気象予測モデル、高解像度の天文学シミュレーションなど、様々な分野への応用可能性に言及しています。

すでに世界トップ100のスーパーコンピューターの60システム以上がDDNのストレージを採用しており、その技術力は折り紙付き。今回の大規模投資とインテル社との協業により、DDNはエクサスケール時代のストレージ技術において、揺るぎない地位を確立しようとしています。

投資の重点分野



1億ドルという巨額な投資は、主に以下の4つの重点分野に振り向けられます。

1. I/Oアクセラレーション: 従来技術の限界を超える、革新的なファイルシステム、ミドルウェア、ストレージ技術の開発
2. コンバージド・インフラストラクチャ: ストレージインフラストラクチャ内にデータ処理機能を統合することで、高速でインテリジェントなデータストレージを実現
3. 情報価値の抽出: 構造化されていない大量データを分析し、有益な知見を導き出す環境構築
4. エネルギーとデータセンターの効率化: メモリやソフトウェアを活用することで、ハードウェアコストを削減し、電力効率の高いデータセンターを実現

これらの技術革新は、エクサスケールコンピューティングが抱える、データの保存、アクセス、保護といった課題を解決する鍵となります。

インテル社との協業:FastForward プログラム



DDNは、インテル社と共に、米国エネルギー省が推進するFastForwardプログラムに参加。次世代ストレージ技術の共同開発を進めます。この協業では、エクサスケール時代のデータ管理におけるスケーラビリティ課題に焦点を当て、HDF5科学データライブラリやデータモデルと密に統合された新しいストレージインターフェースなどを開発していく予定です。

DDNの強み



DDNがFastForwardプログラムのパートナーに選ばれた背景には、世界中の最先端スーパーコンピューティング環境を長年サポートしてきた経験、HPCストレージ・アーキテクチャ、並列ファイルシステム、”Webスケール”ストレージ技術への深い理解などが挙げられます。

エクサスケール時代への期待



ボウザリ氏は、「エクサスケール時代は、クリーンエネルギー、医療、環境モデリング、ナノテクノロジーなど、様々な分野で画期的な発見を可能にする」と期待を語っています。DDNは、その実現に向けて、技術革新を牽引していく存在となるでしょう。

DDNについて



DataDirect Networks (DDN) は、大規模でスケーラブルなストレージ市場のリーダーとして、世界中のオンラインコンテンツプロバイダー、ソーシャルネットワーキングサービス、高性能コンピューティング環境などに、最先端のデータストレージソリューションを提供しています。

会社情報

会社名
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン
住所
東京都千代田区四番町6-2東急番町ビル8F
電話番号
03-3261-9101

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