伝統農法を次世代へ。仙次郎のはさがけ米プロジェクト開始！

仙次郎のはさがけ米プロジェクト

新しい試みが始まります。演出デザイン会社KuRoKo inc.が着手した新事業「はさがけ」は、伝統的な農法を用いて新しい街の景色を創出するプロジェクトです。特に、新潟県新発田市で生産される『仙次郎はさがけ米』は、地元の魅力を再発見しつつ、現代の暮らしに彩りを加えています。

伝統の農法「はさがけ」とは

「はさがけ」とは、稲を刈り取った後、機械を使わずに、木や竹で作成した「はさ木」に稲を掛け、天日で乾燥させるという昔からの手法です。これにより、米本来の旨みや風味がじっくり引き出されます。仙次郎では、機械に頼らず、一株ずつ丁寧に刈り取ることで、稲の力を最大限に引き出すことにチャレンジし続けています。

このプロジェクトの普及にあたって、仙次郎は「はさがけ農家」「魅せる農家」「愉しむ農家」という3つのコンセプトを掲げています。これにより、ただ米を作るだけではなく、地域と共に新たな風景と文化を作り上げていくことを目指しています。

季節を楽しむ「はさがけ」を街へ

仙次郎の田んぼに装飾が施されると、街の風景は季節に合わせて変化します。2020年のクリスマスイルミネーション、2021年のたなばたイルミネーションなど、ただの農業エリアではなく、街全体を季節ごとに彩る新しい形の農業の姿を見せています。

このように、伝統的な農業と地域のデザインが融合することで、皆が楽しめる新しい景色を提供しています。

愉しむ農家プロジェクト

さらに、仙次郎は新たなプロジェクトとして「NARIWAI BASE」を設立しました。ここでは、地元の資材を用いた野菜づくりや、農作業に適したオリジナルウェア、さらには玄米を使った食品の開発を行っています。無農薬野菜の生産にも着手しており、雨水だけで育てる挑戦も進行中です。

また、仙次郎プロジェクトには幅広いアウトドア体験が用意されています。自分たちの手で作り上げる楽しさ、出来上がったものの喜びを通じてもたらされる地域の絆を大切にしています。