呼吸遺産が未来をつくる
私たちの生命活動は、心臓の鼓動や血液の流れが大きな役割を果たすと思われがちですが、実は、日常的に行う「呼吸」の質がその裏側で重要な働きをしています。健康な状態では、約2万回の呼吸をこなす私たちですが、不調を感じるとこの回数が3〜4万回にまで増えてしまいます。これは一見、多くの酸素を求めているようですが、実は「酸素不足のまま高速回転」している状況に他なりません。
呼吸を測る難しさ
医学的な観点から見ると、心拍数や血液の数値は容易に測定できます。しかし、呼吸の質、深さ、さらには無意識レベルでの呼吸の状態を正確に測定することは、非常に困難なことです。呼吸は、意識すると乱れやすいですし、気道の角度や胸郭の可動域、さらには姿勢や重力といったさまざまな要因によって影響されます。
この呼吸の質が体の不調を招いていることは、自覚がないため見過ごされてしまうことが多く、医療界でも軽視されがちです。
呼吸がもたらす体内の流れ
呼吸は体内において酸素と自律神経をつなぐ大きな役割を果たしています。私たちの体が正常に機能するためには、酸素の質が不可欠であり、さらに自律神経がその働きを調節しています。呼吸の流れが整うだけで、体内環境は大きく変わります。これこそが、呼吸の質を重視する理由です。
呼吸が左右する健康状態
呼吸が浅くなると、胸郭が動かず、体は「酸素不足」を抱えることになります。結果、次第に疲れが取れにくくなり、眠りの質が低下し、集中力が欠け、さまざまな不調が連鎖的に現れるでしょう。これらは個々の臓器の問題ではなく、全体的な流れの停滞を示すものです。
健康と無意識の呼吸
意識的に行う深呼吸や腹式呼吸は一時的には健康効果がありますが、実際には大部分の呼吸は無意識で行われています。実に99%が意識しない状態で行われる呼吸が、健康に与える影響は莫大です。無意識の呼吸が浅い場合、体は怠慢になり、流れが乱れ、不調が積み重なりやすくなります。
呼吸の質を改善する
良好な呼吸を実現するためには、まず物理的な条件、つまり姿勢や気道の状態を整えることが大切です。それにより、意識しなくても自然な深い呼吸が促され、自律神経や免疫の流れも良好に保たれます。
結論
呼吸は私たちの生命活動の根幹に位置しています。そして、無意識に行われるこれらの呼吸が、睡眠や代謝、免疫機能の向上につながり、直接的に寿命に影響を及ぼすと言えるでしょう。呼吸は、明日へのエネルギー源であり、日常生活のあらゆる場面でその質を見直すことが重要です。
当社の取り組み
トラタニ株式会社では、アパレル3D設計での豊富な経験を活かし、呼吸を改善するための新たなアプローチを開発しています。身体に最適な姿勢や環境を整えることで、健康的な呼吸を促進し、ひいては体調を改善することを目指しています。私たちの研究は、将来的には、呼吸の物理的な特性を活かした技術開発にもつながることが期待されます。
公式ウェブサイト:
トラタニ株式会社