名桜大学とシスコ、ネットワンが連携
2024年9月24日、名桜大学(沖縄県名護市)はシスコシステムズ合同会社およびネットワンシステムズ株式会社との間で、地域課題を解決するデータアナリスト人材の育成を目的とした産学連携協定を締結しました。この取り組みは、地域の人材不足やITスキルの重要性を背景に誕生しました。
名護市は観光振興や人材確保など多くの課題を抱えており、デジタル技術を活用したスマートシティモデルの構築が求められています。特に地域での就職機会の不足は深刻であり、大学卒業者が都市部へ流出してしまう状況に直面しています。そこで名桜大学は「名護スマートシティ推進協議会」を設立し、地域の活性化に向けた努力を続けてきました。
協定によって、名桜大学、シスコシステムズ、ネットワンシステムズはそれぞれの持つ専門性を活かし、地域社会に貢献できるデータアナリストの育成に取り組みます。具体的には、次のような内容が含まれています。
- - データアナリストの育成プログラムの提供
- - 地域の持続可能な発展に向けた貢献
- - 協力による情報発信の強化
名桜大学の学長、砂川昌範氏は、教育研究の取り組みを強化し、学生にはIT教育を通じて新たな視点を持たせることで、地域の課題解決につなげる意義を強調しました。またシスコシステムズの代表は、地域の人材不足や格差といった問題解決に向けて、これまでの知見を活かす考えを示しました。
ネットワンシステムズは、データ分析に関するプログラムの開発や実践的な演習を通じて、学生と社会人が交流できる場を提供することに意欲を見せています。これは、最新技術の理解を深めることとともに、デザイン思考を用いて新たなアイデアを創出するための教育プログラムを展開することを目指しています。
名桜大学について
名桜大学は1994年に設立され、沖縄本島北部の自然豊かな環境で学びの場を提供しています。新設された健康情報学科では、ビッグデータを活用し、様々な業界で求められるデータサイエンティストの育成が行われています。地域と連携し、抱える課題に取り組む姿勢が評価されています。
シスコシステムズについて
シスコは、インフラの構築からセキュリティの確保に至るまで、多様な分野で事業を展開しています。教育や政府機関との連携を通じ、地域の課題に取り組む姿勢があります。
ネットワンシステムズについて
ネットワンシステムズは、ICTを活用し社会価値を創出する企業で、教育機関との連携を強化し、地域の発展に寄与することを志向しています。技術のトレンドを捉えた教育プログラムの提供が期待されています。
この協定は名護地域及びやんばる地域全体に貢献することを目的としており、今後の活動に注目が集まります。