次世代Wi-Fi認証プラットフォームが実現
最近、NTTスマートコネクト株式会社と株式会社ファイバーゲートが協業してフリーWi-Fiの次世代認証プラットフォームを開発し、その提供を開始しました。これにより、Wi-Fiを利用するさまざまな施設や事業者にとって、より便利で安全な通信環境が提供されることになります。
協業の背景と目的
ファイバーゲートは、これまでに10万以上のアクセスポイントを設置し、観光施設や公共施設、商業施設など多岐にわたるジャンルでフリーWi-Fiを展開しています。その際、利用者の認証には総務省のガイドラインに従ったシステムを使用していましたが、さらなるサービスの品質向上を目指して、新しい認証プラットフォームの開発を必要としていました。
一方、NTTスマートコネクトは、堅牢なインフラと高品質なネットワーク技術を有し、自治体や企業の課題解決に取り組んでいます。今回の協業開発により、両社はそれぞれの強みを生かし、際立った魅力を持つWi-Fi認証プラットフォームの実現を目指しました。
プラットフォームの概要
この新しいプラットフォームには、ファイバーゲートが提供するアクセスポイント機器「FGNH-2000」とその管理サーバーが組み込まれています。この連携により、遠隔からのアクセスポイント管理や認証設定が可能になります。ユーザーはカスタマイズ可能な認証画面や、ユーザー属性などのアクセス分析機能を利用することで、より安全かつ利便性の高いWi-Fi接続が体験できます。
プラットフォームで得られるメリット
1.
パートナー向けのユーザーインターフェイス提供
- 上位ネットワークに依存せず、アクセスポイントごとの認証が可能。
- ユーザー属性に基づくアクセス分析が可能。
- アクセス分析は認証画面が非表示の際でも実施可。
2.
エンドユーザー向けの柔軟な認証方式
- Google、LINE、X (旧Twitter)、メールを通じた接続認証が行える。このスムーズさは、ユーザー体験を大きく向上させるでしょう。
- 今後はSMS認証機能も追加予定です。
今後の展開
NTTスマートコネクトは、プラットフォームのユーザビリティを向上させ、その機能をさらに拡張するための開発を進めていきます。ファイバーゲートとの協力により、異業種との連携を強化し、さまざまな課題解決に向けて新たな取り組みを行う予定です。
ファイバーゲートも同様に、アクセスポイント機器「FGNH-2000」を中心に、顧客のニーズをしっかりと捉えた認証画面提供に努めるとともに、直接販売や他のパートナーとの連携を通じて市場シェアの拡大を図ります。特に医療・介護施設や公共の観光地、商業施設等におけるWi-Fiサービスでの優位性を高め、2025年と2026年までに明確な設置目標を掲げています。
このように、両社の協業は、Wi-Fi利用環境に新たな革新をもたらすことが期待され、特にこれからのデジタル社会において重要な役割を果たすでしょう。さらなる発展が注目されます。