5G-TSN技術提携
2025-11-05 10:06:01

ISL NetworksとCumucoreが手を組み5G-TSN技術を推進

ISL NetworksとCumucoreの業務提携に関するニュース



株式会社ISL Networks(以下ISLN)とフィンランドのCumucore社(以下Cumucore)は、日本国内における5G-TSN産業向けネットワークソリューションの展開を目指し、戦略的な業務提携を結びました。この提携は、近年の日本の製造業におけるワイヤレス技術の需要に応じる形で実現されました。

提携の背景


日本各地では、製造業やインフラ分野などで、ワイヤレスによるリアルタイム制御のニーズが増加しています。特にローカル5Gの普及が進む中で、工場自動化やインフラの省配線化に向けた無線通信の重要性が高まっています。Cumucoreは、欧州の5G技術のリーダーとして知られ、特にTime-Sensitive Networking(TSN)技術において、ナノ秒単位の時刻同期が実現可能です。

一方、ISLNは、日本の製造業や通信キャリアとの連携を強化し、産業用5Gおよびローカル5Gの設計と構築を行っています。両社だからこそ成し得る視点での提携が、産業のデジタル変革(DX)を加速させる見込みです。

提携内容の詳細


ISLNは、Cumucoreの5Gネットワーク製品とTSNソリューションを日本で独占的に販売する権利を取得します。また、両者で5年間の共同事業計画を構築し、5G-TSN技術の商業化を迅速に進めていく方針です。具体的な活動には、スマートファクトリーやAGV/AMR、ロボット制御、スマートグリッド、交通制御、放送関連など多岐にわたる領域が含まれます。

この提携がもたらす成果としては、次のような内容が挙げられます。
  • - 日本初の5G×TSN実装事例の創出,有線配線の削減と生産ラインの柔軟化。
  • - ローカル5G導入を低コスト・短期間で実現し、中堅・中小製造業が導入しやすい環境を整備。
  • - 国際標準化活動への貢献と、日本発の産業ソリューションの輸出拡大。
  • - 技術人材の育成を支援し、産業のDXを推進。

提携に対する期待コメント


CumucoreのCEO、ホセ・コスタ=レケナ氏は「日本の産業が世界規模で信頼性・品質・精度において最高水準にあることを称賛し、ISLとのパートナーシップで次世代の産業ネットワークへ移行を加速できることが誇らしい」と述べています。

一方、ISLNのCEO井上拓也氏は「Cumucoreの技術とISLNの現場知見が合わさることで、日本の製造業においてワイヤレス時刻同期制御が実現する。そして、次世代産業ネットワークの基盤が築かれることを期待している」と語りました。

今後の展開


これからISLNとCumucoreは共同で製品開発や技術適合化を行い、デモ環境を拡充する計画です。また、さまざまな産業のプレイヤーとの実証実験も進めていくことにより、日本国内での5G-TSNの実装を加速します。」「この提携は、ISLNとCumucoreが「産業インターネットの時代における通信基盤の再定義」を目指す契機でもあります。今後の活動に注目が集まります。

会社概要


  • - Cumucore Oy
- 本社所在地: フィンランド エスポー
- 事業内容: 3GPP準拠の5GコアネットワークやTSN技術開発

  • - 株式会社ISL Networks
- 本社所在地: 東京都港区赤坂4-8-19
- 事業内容: 産業用5G・ローカル5Gネットワークの設計と構築



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会社情報

会社名
株式会社 ISL Networks
住所
東京都港区赤坂4丁目8番19号 赤坂フロントタウン3階
電話番号

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