糸島市、リユースプラットフォーム「おいくら」と提携し循環型社会実現を目指す

糸島市、リユースプラットフォーム「おいくら」と手を結ぶ

福岡県糸島市（市長：月形祐二）は、株式会社マーケットエンタープライズ（東京、代表取締役社長：小林泰士）とリユース事業に関する協定を結び、2025年8月27日（水）に新たな連携を開始します。この取り組みは、地域の課題解決を目指したもので、「おいくら」というリユースプラットフォームを利用して不要品の再利用を促進し、糸島市の廃棄物削減に寄与することが目的です。

リユース活動の背景

糸島市では、これまでリサイクル家具の販売などを通じて持続可能な社会の実現を目指してきました。しかし、ごみ処理費用の上昇や市民へのリユース活動の周知に困難を感じており、より効果的なリユース施策を模索していました。一方で、マーケットエンタープライズは、「持続可能な社会を実現する最適化商社」というビジョンの下、リユース事業を中心にさまざまな活動を展開しています。また、「楽器寄附ふるさと納税」などの官民連携プロジェクトにも参加しており、SDGsに対する取組みに力を入れています。両者のニーズが合致し、この連携が実現したのです。

「おいくら」の特徴と利点

「おいくら」は、不要品を簡単に売却できるリユースプラットフォームです。ユーザーが査定を依頼すると、全国のリユースショップから一括で査定ができ、比較が可能になります。このシステムは手軽さで評価されており、これまでに約130万人が利用してきました。「おいくら」の導入により、糸島市では不要品の買取がより簡便になります。

特に、市民が自宅にいるままで利用できる出張買取サービスが特徴的です。これにより、大型の家具や電化製品の買取が容易になり、糸島市では回収しない品でも買取が期待できます。また、最短で当日に買取依頼を通じて受け渡すことができるので、市民にとっても便利な選択肢が増えます。

今後の展開

2025年8月27日（水）15時30分には、糸島市の公式ウェブサイトに「おいくら」の情報が掲載され、ユーザーは簡単に不要品の一括査定が申し込むことができます。この取り組みにより、リユース市場が活性化し、循環型社会の実現が期待されます。また、廃棄物処理量やコスト削減にも寄与することが見込まれています。

市民が「廃棄ではなくリユースする」という選択肢を広げることで、環境意識の変化を促進し、循環型社会の形成が加速します。この官民一体の試みは、糸島市のコミュニティにとっても画期的な進展となるでしょう。

福岡県糸島市の魅力

糸島市は福岡県の西部、自然と都市が共存する地域です。福岡市から約30分のアクセスで、名産の農畜産物や海産物が安全・安心の「糸島ブランド」として広く知られています。また、豊かな自然をタネにした観光地や移住先としても注目されています。市の人口は約104,060人、世帯数は47,292世帯と成長を続けています。