新しい形の介護と音楽を体験する「生きるを楽しむ音楽」イベント

介護と音楽の融合

先日、介護と音楽が融合したユニークなイベント「生きるを楽しむ音楽」が、Buon tesoro（ボン・テゾーロ）によって開催されました。このイベントは、介護・福祉・教育分野で豊富な経験を持つ津田稔子氏が企画・進行を担当し、参加者に新たな視点で「生きることを楽しむ」ことを体験していただく場となりました。

イベントの内容について

イベント当日は、ピアノ演奏や歌唱、身体表現、即興アートなど多彩なプログラムが展開されました。参加者の方々は、年齢や職業に関係なく集まり、音楽に身を委ねながら自然と互いの存在を感じ合う貴重な時間を過ごしました。特に、「音を使って感情を表す音とばし」や、色とりどりのスカーフを手に取って輪になり動くシーンは、参加者の皆さんにとって強烈な印象を残す瞬間となりました。

音楽に合わせて身体を動かすことで、言語を越えたコミュニケーションが生まれ、会場は一つの大きなリズムで繋がる感覚を味わいました。また、即興アートのセッションでは、参加者が自由に色を塗り、壁いっぱいに広がる色彩が「今ここにいる自分」を表現する手段となりました。笑顔と熱気に満ちた場面が広がり、参加者たちの心には忘れられない思い出が刻まれたことでしょう。

参加者からの反響

イベントを終えた後、多くの参加者から感想が寄せられました。「普段、講座を受けてもその場限りで終わってしまうことが多いけれど、このイベントの余韻は翌日にも続いている」との声が印象深く、心の穏やかさを実感している様子が伺えました。このように、音楽がもたらす影響力の大きさを改めて確認することができました。

今後の展望

Buon tesoro（ボン・テゾーロ）は、このイベントを基盤にして、2026年には宮崎県での新たな活動を計画しています。地域社会に根ざした「生きるを楽しむ音楽」をテーマに、今後も多様なプログラムを通じて、業界の発展に貢献することを目指しています。

Buon tesoroと津田稔子氏について

Buon tesoroは、2022年に設立された音楽療法と介護教育を融合させた教育機関です。津田稔子氏は、社会福祉士・介護福祉士としての資格を持ち、20年以上の介護現場での経験を通して、「知ることが、心を守ることにつながる」ことに気づきました。音楽療法士としては、地域の方々も参加できる講座を定期的に開催し、高齢者や障害者の福祉向上に努めています。

Buon tesoroの活動は、介護従事者から一般の方々まで、幅広い層に向けて「幸せに生きる」ためのヒントを提供しています。市民向け講座やオンライン講座、音楽療法活動、さらには介護教育に関する講師活動など、多岐にわたるプログラムが展開されています。また、彼女は介護相談窓口も開設し、地域の声に応える体制を整えています。

「介護は生活そのものであり、一緒に考え、共に歩むことが大切」だと津田氏は語っています。今後のBuon tesoroの活動にぜひご注目ください。