SDGsの新たな挑戦
2021-03-19 11:32:54
東北大学発のStartupが実現するSDGsの新たな挑戦とは?
企業の未来を変えるSDGsへの挑戦
最近、環境問題や持続可能な開発目標(SDGs)がますます注目される中、東北大学発のスタートアップであるファイトケミカルプロダクツが新たなステップを踏み出しています。同社は、米ぬか由来のスーパービタミンEを使用したサプリメントの開発を進めており、その実現に向けたクラウドファンディングを開始しました。
スーパービタミンEの新しい抽出法
従来、スーパービタミンEは高温での抽出によって得られ、過半数の成分が熱によって分解されてしまっていました。そのため、非常に高価で、主成分として使用するのが難しい状況でした。しかし、東北大学の北川尚美教授によって開発されたイオン交換樹脂法が登場したことで、状況が変わります。これにより、わずか50℃という低温で、スーパービタミンEを選択的に抽出することが可能になりました。この技術はエネルギー消費を従来の方法と比べて95%削減し、有効成分の分解をほぼ防止する画期的なものです。
安全で環境負荷の少ない製法
ファイトケミカルプロダクツは、バイオマス由来の安全な溶媒を使用することにこだわっており、この技術においてはエタノールのみを使用しています。これにより、環境に害を与えることなく、安全で安心な製品を安価に提供することが可能になります。
未利用なバイオマス資源には多数の機能性成分が含まれていますが、従来の技術ではその利用が見込めず、廃棄されてしまうことが多いのが現状です。同社はこれを変えるべく、機能性成分を最大限に回収し、資源を無駄なく活用することで健康的で持続可能な社会の実現を目指しています。
クラウドファンディングでの支援を募る
今回のプロジェクトの目標は、スーパービタミンEをカプセル化したサプリメントを製造するための資金を集めることです。クラウドファンディングを通じて、58万円の目標金額を設定し、リターンプランを4つ用意しました。支援者には4000円から5万円の範囲でさまざまなリターンが用意されています。
具体的には、2021年の3月18日から4月30日まで実施され、支援を募るためのページがREADYFORに設けられています。
価値を再発見するカプセル化技術
最終的に、米ぬか由来のスーパービタミンEは、食生活や美容に寄与する重要な成分になることを目指しています。このプロジェクトは、単にサプリメントを提供するだけでなく、健康を支え、地球環境の保護にも貢献するものです。
同社は、未利用な資源を活用することで、安全かつ安心してご利用いただける製品の提供を通じて、グリーンサステイナブルな社会の実現に向けた第一歩を踏み出そうとしています。
このプロジェクトは、多くの方々に参加していただくことで、持続可能な未来を共に築くための重要な機会となるでしょう。SDGsの実践に向けた協力を、皆様にぜひ呼びかけたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
ファイトケミカルプロダクツ株式会社
- 住所
- 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40T-biz103号室
- 電話番号
-
022-226-8818