THEMIX Green、愛媛県とJ-クレジット推進に関する協定締結
株式会社テミクス・グリーン、通称THEMIX Greenは、愛媛県の農業分野において重要な取り組みを始めました。2024年1月に改訂された「愛媛県地球温暖化対策実行計画」に基づき、温室効果ガスの排出量を2030年度までに46%削減し、2050年には実質ゼロを目指すという目標があります。この目標達成のため、THEMIX Greenは、愛媛県と協力し、J-クレジット制度を活用した具体的な施策を推進することを決定しました。
J-クレジット制度の概要
J-クレジット制度とは、CO₂の排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。この制度は、再生可能エネルギーの利用や省エネルギー設備の導入、森林の適切な管理を通じて実現されるもので、国内のカーボンニュートラルを推進するための重要な手段とされています。この制度を活用することで、企業や自治体が環境保護に貢献しながら経済的な利益を得ることができるのです。
THEMIX Greenの役割
THEMIX Greenは、東京都港区に本社を置く企業で、カーボンクレジットの創出および流通に注力しています。同社は、森林や農業分野でのネイチャーベースのカーボンクレジットの創出と地域課題の解決を目指しています。このたび愛媛県と締結した協定により、同社は地元の農業分野でJ-クレジット制度を活用するための新たな道を開くことが期待されています。
協定の内容
具体的な取り組み内容としては、以下の2点が挙げられます。
1.
バイオ炭の農地施用の活用促進:愛媛県内で生産される柑橘類の残渣や剪定枝を利用してバイオ炭を製造し、それを農地に施用することでJ-クレジットの創出を図ります。
2.
水稲栽培における中干し期間の延長:水稲の中干し期間を延長することにより、土壌の炭素貯留を促進します。
これにより、愛媛県内の農地約44,300haでのJ-クレジットの創出と活用を目指すことになります。
今後の展望
THEMIX Greenは、この協定を通じて、愛媛県の農業分野におけるCO₂排出削減を実現し、クレジット販売による新たな収益源の確保を図ります。また、環境価値を持つ農産物や加工食品のブランディングにも取り組んでいく予定です。さらに、他の自治体と協力し、カーボンクレジット事業のビジネスモデルを確立し、全国的な展開を目指します。
結論
カーボンクレジット制度に期待されるのは、単なる環境問題の解決だけでなく、地域活性化や新たな収益源の創出にもなります。THEMIX Greenの取り組みが、将来的に愛媛県の農業を支える基盤になることが期待され、持続可能な社会の実現に向けた一歩となるでしょう。