ファッションとAIの未来
2026-05-19 12:05:31
AIとファッションビジネスの未来を探る - Centric Connect Tokyo Fashion 2026での議論
AIとPLMが変えるファッションビジネス
2026年4月24日、東京のTRUNK(HOTEL)で行われた「Centric Connect Tokyo Fashion 2026」は、ファッション業界の意思決定を革命的に変化させようとする試みが議論される場となりました。本イベントにはアパレル、スポーツ、ライフスタイル業界の経営者やMD、商品企画担当者が一同に会し、「AI時代のMDはどう変わるのか?」というテーマが展開されました。約60名が参加し、次世代ファッションビジネスにおける意思決定の重要性について意見が交わされました。
目まぐるしい市場変化と意思決定の必要性
参加者は、市場環境が急速に変化する中で、ファッション企業に対して迅速な意思決定が求められていることに強調を置きました。「市場が見えているが、組織がついていけない」という現状を打破するためには、データを一元化し、意思決定へとつなげるプロセスが欠かせません。情報の断絶は商品企画、開発、生産、販売の各段階の効率を著しく低下させてしまうからです。
基調講演 - MOONRAKERS CEO 西田誠氏の視点
基調講演では、MOONRAKERS TECHNOLOGIES株式会社の代表、西田誠氏が「何を作るか」の意思決定が誤っているとの指摘を行いました。市場環境の厳しさ、人口減少、そして価格競争に直面している日本のファッション・繊維産業を背景に、西田氏は「業務効率化だけではなく、誰のために、どんな価値を提供するのかを見直す必要がある」と語りました。この考えに基づく新たな方向性が、ファッションビジネスにおける成長の鍵となると示唆しました。
PLM導入の実体験 - ミズノが語る
続いて、ミズノ株式会社の中田良平氏がPLM導入の実体験を共有しました。PLM導入は単なるシステム導入ではなく、意思決定のフレームワークを変えるプロジェクトであると説明し、部門横断的な調整や業務標準化など、実際の課題にどのように取り組んだのかについて語りました。こうした経験が他の企業にも参考になると、多くの参加者からの共感を集めました。
AIの役割 - 意思決定の強化
Centric Solution Sessionでは、AIというツールを如何に使うかが焦点となりました。AIとPLM、PXMを駆使することで市場分析から商品開発までをシームレスに結びつけ、データに基づいた意思決定を可能にする手法が示されました。このセッションでは、AIが意思決定を代替するのではなく、人がより良い決定を行える環境を整えることが重要であるとの見解が共有されました。
つながったデータとその価値
イベントでは、データの分断がもたらす問題にも焦点が当てられました。市場データ、PLM、MDシステムなどが個別に存在することで、組織全体の意思決定が劣化してしまうリスクについて議論され、「Single Source of Truth」が競争力を生み出すために不可欠であるという認識が広まりました。
商品情報が競争力を変える
PXMと言われる商品情報管理の重要性も話し合われました。生成AIやパーソナライズの進展の中で、企業が競争力を保つためには「AIに理解される商品情報」が求められます。商品の一元管理、デジタルコンテンツの最適化がそれを実現する手段として紹介され、商品情報が企業の資産足り得ることが強調されました。
結論 - 意思決定の質が競争力を判断
今回のイベントを通じて明確になったのは、AIやデジタルトランスフォーメーションを活用するだけでは不十分であり、根本的に「どう意思決定するのか」が成功の鍵であるということです。ファッション企業が激しい市場変化に対処する中で、単に情報を集めるのではなく、より良い意思決定が求められているのです。これからのビジネスのあり方を一緒に考えていくイベントとなりました。
会社情報
- 会社名
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Centric Software, Inc. - Centric PXM
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