橋梁事業の新たな一歩:IHIインフラシステムの設立
2023年11月1日、大阪府堺市にて新たに「株式会社IHIインフラシステム」が発足する。この会社は、株式会社IHIが手掛ける橋梁および防災・水門事業に特化したもので、100%子会社である株式会社IHIインフラ建設の事業を統合する形で誕生する。
統合の背景と目的
近年、国内ではインフラの整備に対するニーズが高まっており、特に橋梁や防水設備の効率的管理と迅速な復旧が重要視されている。一方、海外市場に目を向けると、インフラの需要が急増していることが分かり、特に日本の高い技術力への期待が寄せられている。このような背景から、IHIは両社の強みを生かし、橋梁保全事業に注力することで、社会課題の解決へとつなげる体制を構築しようとしている。
新会社の基本情報
- - 商号: 株式会社IHIインフラシステム
- - 本店所在地: 大阪府堺市堺区大浜西町3番地
- - 代表者: 井上学
- - 従業員数: 1,368名(2025年11月1日時点)
- - 事業内容: 鋼製橋梁やPC橋梁の設計・製作・据付・保全、さらには水門その他構造物の設計などを手掛ける
- - 資本金: 1,000百万円
- - 株主: IHI 100%
- - 決算期: 毎年3月31日
統合会社の経営陣
新たに設立されるIHIインフラシステムの経営陣も注目すべきポイントだ。
- - 代表取締役社長: 井上学(前IHIインフラシステム社長)
- - 取締役: 村田保、太田和宏、宮田明、井上忠幸(非常勤)
- - 常勤監査役: 山本隆
- - 監査役: 清水慎、小林信二郎(非常勤)
統合の期待される効果
この統合によって、国内外での橋梁および水門事業の競争力を高めることが期待されている。特に、海外市場での成長を見据え、日本における技術力を生かした製品とサービスが提供されることになるだろう。さらに、国内で培ったノウハウと海外での経験を融合させることで、世界的なインフラ整備においてもトップクラスの地位を確立することが目指される。
業績への影響
現時点では、この統合が当社の連結業績に与える影響は軽微であるとされているが、長期的には新会社の確立がもたらすシナジー効果により、業績の向上につながることが期待されている。
まとめ
IHIインフラシステムの設立は、橋梁や防災分野における技術革新と、それに伴う社会課題解決に向けた新たな一歩だ。国内外での競争力を高めることで、より安全で確実なインフラの実現に寄与することが期待される。