フィリピン人材育成と半導体業界の未来を見据えた覚書締結
2025年9月22日、株式会社キャムグローバルとEMS Services International, Inc.(ESII)はフィリピン人材の育成及び国際的な雇用に関する覚書(MOU)を締結しました。このパートナーシップにより、双方は日本を中心とした半導体市場でのフィリピン人材の育成と供給を協力して推進することが決まりました。
半導体業界における人材育成の重要性
日本の半導体業界は、経済の基盤として非常に重要な役割を果たします。日本政策投資銀行(DBJ)の調査では、半導体市場は今後も拡大し続けるとされていますが、人材不足が懸念されています。特に、1980年代以降、半導体に関する人材は減少傾向にあり、専門的人材を確保することが課題となっています。
キャムグローバルとESIIの役割
本覚書に基づき、キャムグローバルはESIIと連携し、フィリピン国内で適切な候補者を募集・育成します。ESIIは、教育機関として日本語や日本文化に関する出国前研修を実施し、一方でキャムグローバルは、独自のオンライン日本語学習ツール「mintoku study」を提供し、高度なスキル習得訓練を支援します。これにより、人材の質を向上させるとともに、日本企業とのマッチングを行っていきます。
持続可能な労働力開発を目指して
キャムコムグループは、持続可能な労働力の開発を促進するため、フィリピン人材のスキル向上を目指しています。ESIIとキャムグローバルの協力により、言語教育や技術訓練、キャリア支援を通じて、日本及び他国で働くための人材を育成することが期待されています。特に、半導体技術に対する理解と技術を習得することは、フィリピンの若者にとって新たなキャリア機会につながります。
アジア人材の供給に向けて
この覚書の締結を機に、キャムコムグループはアジア地域における半導体業界への人材供給を本格化させる方針です。フィリピンだけでなく、ベトナムやマレーシアなど他国でも提携プログラムを計画しており、国際的な人材供給ネットワークを築き上げていく考えです。
具体的な取り組み
具体的には、キャムグローバルグループは、受入機関としてフィリピンの人材を雇用・教育し、ビザ申請や生活支援のサポートを行います。また、国内シニア人材の活用や定年退職者の再雇用促進も行い、幅広い世代の労働力を活用することで、企業と求職者のマッチングを効果的に図ります。
会社概要
株式会社キャムグローバル
- - 所在地: 東京都新宿区
- - 設立: 2024年7月
- - 代表者: 三石晃史
- - 事業内容: 外国人雇用・定着支援事業、外国人向け求人メディア運営など
株式会社綜合キャリアオプション
- - 所在地: 東京都港区
- - 設立: 2001年8月
- - 代表者: 神保紀秀・大泉高太
- - 事業内容: 人材派遣事業、有料職業紹介事業、BPO事業など
両社が手を組むことで、新たな雇用機会の創出とフィリピン人材の国際的な活躍が期待されます。これにより、日本の半導体市場の発展と、フィリピンの人材育成がともに進展することを目指します。