2025年卒業予定大学生の就職活動実態調査
株式会社マイナビが2024年7月に行った「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査」の結果をお伝えします。この調査は、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施されており、内々定率やお金に関する意識が浮き彫りになっています。
内々定率は85.5%または半数が第一志望企業へ
調査によると、2025年卒業予定の学生の内々定率は85.5%に達しており、前年と比較しても増加していることがわかります。内々定を得た学生の約49%は第一志望の企業への入社を予定しており、しっかりとしたキャリアプランを持っていることが示されています。
社会人になったら「娯楽費」を重視
学生たちが社会人になった際に“かけたい”と思っている費用の中で最も多かったのは、「娯楽費」で59%が選んでおり、続いて「将来のための貯蓄」が46.9%という結果が出ています。一方、「かけなければならない」と考えているものについては「貯蓄」が65.9%で最も高く、安心して将来を迎えたいという気持ちが見て取れます。特に、食費や住居費を超える貯蓄への意識の高さが特徴的です。
SNSが就活に与える影響
企業の採用情報に目を向けるきっかけとして、SNSに投稿された第三者の「ポジティブな投稿」を参考にした学生は23.2%にのぼっています。しかし、選考に参加した案割合はそれよりも低い15.3%であり、キッカケにはなるものの、その後の選考時に大きな影響を及ぼす訳ではないことが明らかになりました。学生たちは情報収集に際して、特に「X(旧Twitter)」や「YouTube」、そして「Instagram」といったSNSを活用しています。
将来に対する堅実な考え
この調査結果は、学生が堅実に将来を見据えていることを示しています。就職活動において第一志望の企業を選ぶことができても、もしその選択ができなくても、自分自身の選択に自信を持ってほしいというメッセージが調査担当者からも発表されています。従って、学生は情報収集時にしっかりとした判断力を持ってSNSの情報を活用し、選択を行っていくことが大切です。
まとめ
2025年卒業予定の学生たちが希望するキャリアを見据えつつ、お金に関する視点が明確になってきたことは、これからの就職市場において重要な指標です。マイナビの調査を通じて浮かび上がった大学生の意識は、今後のキャリア形成にとっても非常に興味深いデータとなるでしょう。今後も彼らの動きを見守りたいと思います。