受援訓練の開催
2021-04-06 10:00:07

葛飾区初のオンライン「受援訓練」で防災意識を高める

2021年4月6日、東京都葛飾区にある株式会社百年防災社が、同区内初のオンライン「受援訓練」を開催しました。この訓練は、2021年で東日本大震災から10年を迎える中、より現実的な防災対策の重要性が認識されるなかで実施されたものです。受援訓練とは、被災後の避難所で様々な支援を受ける際の対応について学ぶ訓練です。具体的には、物資の配給やボランティア派遣、自衛隊からの応援などを「受ける側」の立場でどう対処するかを考える内容となっています。

このオンライン訓練には、葛飾区の危機管理課の職員や、東新小岩地区周辺に住む20名以上の区民が参加しました。また、地元の東京理科大学や中央大学、法政大学、一橋大学の学生たちがインターンとして会場の運営を手伝い、参加者を積極的にサポートしました。

訓練はZoomを通じた形式で行われ、住民や自治体、ボランティア団体などの役割を果たすスタッフが、発災時のシナリオに従って次々と表示される時系列(発災直後から1ヶ月後まで)で発生する課題を提示しました。参加者はその後、ブレイクアウトルームに分かれ、与えられた課題を元にディスカッションを行いました。各ルームには進行役が選出され、スタッフがサポートしつつ、活発な意見交換が行われました。

特に東新小岩地区の住民が多く参加していることもあり、訓練参加者は身近な避難所がどのようになるかを具体的に想像しながら議論を進めました。ディスカッションの結果は、グラフィックレ記録として整理され、参加者全員に共有されました。

コロナ禍にも関わらず、オンラインでの訓練が実施されたことは、参加者同士の繋がりを強化し、防災に対する意識の向上にも寄与しました。東新小岩地区は「水害の街」として知られていますが、地域の防災意識は高く、訓練内容においても参加者たちが自らリーダーシップを発揮する場面が数多く見られました。今後、このモデルケースをもとに、区内全体の防災力を向上させる力強い取り組みが進められる予定です。

株式会社百年防災社は、2020年春に設立され、「みんなで、生き延びるんだ。」という理念のもと、地域防災計画の策定や避難所運営マニュアルの作成を行っています。また、防災活動の人材育成や、防災に関する動画コンテンツの制作・発信、日本全国での防災意識の向上を目指したシンポジウムの運営など、様々な活動を展開しています。

今後も、区内の安全を守るための取り組みが期待されます。これからの地域の防災力向上に向け、百年防災社の動きから目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社百年防災社
住所
東京都葛飾区亀有3-11-7小松ビル4階
電話番号
090-9995-1692

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