玄米スプラウトの研究
2025-08-07 11:38:27

吉野家ホールディングス、筑波大学と共に新たな食材「玄米スプラウト」研究を開始

「玄米スプラウト」の新たな可能性



株式会社吉野家ホールディングス、国立大学法人筑波大学、菱熱工業の3社は、2025年7月に新しい食材「玄米スプラウト」を実用化するための共同研究に乗り出しました。この「玄米スプラウト」は、従来の穀物の枠を超え、玄米を“野菜”として取り入れる革新的なアプローチとなっています。

玄米スプラウトとは?


「玄米スプラウト」は、玄米を若葉が出るまで発芽させたもので、栄養価が高いことで知られる玄米の新しい形です。健康意識の高まりに伴い、栄養満点の玄米を日常的に取り入れやすくすることを目指しています。多くの人が玄米を食事に取り入れたいと思っている一方で、その風味や調理の手間から、なかなか普段の食卓に上がることはありませんでしたが、「スプラウト」という形式でより気軽に楽しめるようにすることで、その魅力を引き出す試みが行われています。

栄養価の高さ


本製品の特徴は、高い栄養価にあります。玄米はもちろん、発芽させることでビタミンC、β-カロチン、食物繊維、GABAなどが増加するため、健康に寄与する成分が豊富です。クセのない味わいのため、生で食べるのはもちろん、炒め物や和え物など多彩な調理法に活用できる点も魅力です。また、水耕栽培により栽培のしやすさや安定供給の可能性も持ち合わせており、持続可能な食材としての役割も果たします。

研究背景と今後の展開


この「玄米スプラウト」という新しい食材は、筑波大学の粉川美踏准教授の研究を基にしています。2018年から同研究所で研究開発が行われ、栽培方法や効果についての研究が進められてきました。特に、数日間で新芽が3~5cmまで生長する条件が見出され、その有効性も確認されています。2021年には特許も取得済みです。

2025年7月には、吉野家ホールディングスが外食チェーンを通じて一般向けに「玄米スプラウト」を広めることを目指しています。同社は、数ヶ月前から準備を進めており、実用化に向けた試験や量産体制の確立も予定されています。

ジャパニーズダイエットの革新


吉野家ホールディングスは、「すべては人々のために」という経営理念のもと、健康を常に意識した食事を提供することに注力しています。「食べることで健康を目指す」というコンセプトのもと、ここ数年で機能性表示食品や特定保健用食品の研究・開発にも力を入れています。

「玄米スプラウト」の実用化が進む中、米という主食の新たな活用法の提案や、健康的な食生活の実現を通じて、米の安定供給と食品産業の発展にも寄与することを目指しています。日本の次世代食文化において、玄米を野菜として楽しむ未来が楽しみです。

この共同研究は、米が主食である日本における食の在り方に新たな視点をもたらし、今後の食生活に大きな影響を与えることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
株式会社吉野家ホールディングス
住所
東京都中央区日本橋箱崎町36-2Daiwaリバーゲート18階
電話番号
03-5651-8771

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。