Pendoの成功が示すソフトウェア市場の新たな潮流
Pendo.io(以下、Pendo)は、企業向けソフトウェアの定着化を支援するサービスを提供する企業であり、日本法人は東京都渋谷区に位置しています。この度、Pendoは2021年度第二四半期の業績を発表し、年間経常収益(ARR)が1億ドルを突破したことを明らかにしました。これは、高品質なプロダクトの提供と、顧客からの支持を受けた結果、実現されたものです。
第二四半期の顕著な実績
Pendoがこの成功を収めた背景には、顧客視点を重視したサービス提供の姿勢があります。創業者兼CEOのTodd Olsonは、「お客様のフィードバックがあったからこそ、我々の成功がある」と感謝の意を表しています。今期のハイライトとして、特に収益と顧客ベースの増加が挙げられます。具体的には、既存顧客からの収益が増大し、無償プランから有償プランへの転換が促進されました。
来日したこの夏、Pendoは195社の新規顧客を獲得し、特に日本市場での進出を果たしました。新たに加わった顧客にはGreenway HealthやTaxBit、全米ゴルフ協会など、さまざまな業界の著名企業が名を連ねています。このような顧客基盤の拡大は、Pendoのさらなる成長を支える基盤となっています。
シリーズFの資金調達
Pendoはまた、B Capital GroupをリードとするシリーズFの追加資金調達を行いました。この資金は主にグローバルビジネスの拡大や戦略的なM&A、プロダクトの革新に使用される予定です。Pendoの資金調達総額は3億5,600万ドル(約391億円)に達し、その評価額は26億ドル(約2,859億円)に上ります。投資家の多くがこのラウンドに参加したことは、Pendoへの信頼の表れと言えるでしょう。
Pendomoniumイベント
Pendoの年次イベント「Pendomonium」は、2021年10月13日にノースカロライナ州ローリーで開催される予定です。このイベントでは、業界のリーダーたちが集まるセッションや、参加者が実際に体験できるハンズオン型の分科会が行われる予定であり、参加者には多くの知見を得る良い機会となります。
デジタルアダプションに関する取り組み
Pendoは新たにAdoptというプロダクトファミリーの導入も発表しました。Adoptは企業内のソフトウェア活用の定着化を目指すもので、先日に開催された「Guide: The Digital Adoption Summit」というオンラインイベントでは、400名以上の参加があり、注目を浴びました。ウォートン校の教授であるAdam Grantによる基調講演もあり、多くの参加者にとって有意義な時間となったことでしょう。
プロダクトの革新と多様性の推進
Pendoは新しい機能も続々と発表しています。「Guide Experiments」ではアプリ内メッセージの効果を測定し、結果を可視化することが可能です。また、ポートフォリオサマリー機能を導入し、顧客が複数のプロダクトを管理しやすくなっています。さらに、ダイバーシティの向上にも取り組んでおり、従業員の女性幹部率は42%を超え、多様性のある人材を確保しています。
受賞歴と今後の展望
Pendoは、フォーブス誌の「Forbes 2021 Cloud 100」にもランクインし、「Best Place to Work」と「Leader in Diversity」をTriangle Business Journal誌から受賞しました。これらの成果は、Pendoが業界内でのプレゼンスを強化し続けている証と言えるでしょう。今後もPendoは市場ニーズに応え、高品質なプロダクトとサービス提供を通じて成長を標榜することを目指します。
【Pendo公式サイト】
https://jp.pendo.io/