新進気鋭のソーラーシェアリング事業とは
2023年10月、株式会社TERRAと株式会社UPDATERが共同で設立した新会社『株式会社TERRA INTERNATIONAL』は、持続可能な未来を目指し、ソーラーシェアリング事業を海外で展開することを発表しました。このプロジェクトは、日本のソーラーシェアリング技術を基盤にしながら、新興国や途上国においてエネルギーと農業の調和を図るものです。
ソーラーシェアリングの背景
ソーラーシェアリングは、日本で初めて提案された農地活用型の発電方式であり、農業と発電を同時に行う新しい形の発電システムです。この技術は、農地上部に太陽光パネルを設置することで、農業の生産性を維持しつつ、再生可能エネルギーを生成するという目的を持っています。
この取り組みは、日本国内だけでなく、欧州やアジア諸国でも注目されており、さまざまなプロジェクトが進行中です。特に、沖縄県や北海道での成功事例が、今回の新会社設立の背景にあるとされています。
TERRAとUPDATERの強み
株式会社TERRAは、ソーラーシェアリングにおける技術革新の先駆者として、特許を持つペロブスカイト太陽電池を利用した実証プロジェクトなど、多様な環境に対応した設備を展開しています。一方、株式会社UPDATERは、再生可能エネルギーの小売事業を展開し、地域連携モデルの推進に力を入れています。特にアフリカ・タンザニアでは、持続可能な電力供給の確保に向けた活動が顕著です。
この両社の知見を集結させることで、TERRA INTERNATIONALは新興地域におけるエネルギーと農業の課題解決を目指していきます。
新会社の事業概要
株式会社TERRA INTERNATIONALは、2025年10月に設立予定で、主に以下の3つの事業を展開します:
1.
ソーラーシェアリング事業 - 海外における営農型太陽光発電設備の開発と運営。
2.
環境価値創出事業 - 脱炭素価値を検証し、収益化を目指します。
3.
実証・調査事業 - 気候に合わせた実証実験を行い、ソーラーシェアリングの可能性を広げます。
最初の展開国として、UAE、エチオピア、バングラデシュ、ベトナムの4カ国を予定しており、現地農家との協業を図りながら、持続可能なエネルギー供給と農業振興を推進していく方針です。
将来展望と科学的期待
TERRA INTERNATIONALは、2030年度以降にはより進んだ技術、特にペロブスカイト太陽電池を利用した新たなプロジェクトを考えており、これによりこれまで難しかった地域でのソーラーシェアリングの実装を目指します。また、農法の工夫を通じて、土壌に炭素を固定する「カーボンファーミング」を実現することも期待されています。
更に、ソーラーシェアリングを活用することで高温障害から作物を守るだけでなく、砂漠緑化の可能性についての研究も徐々に進められています。このように、環境保護と持続可能な農業モデルの構築という大きなテーマに挑戦していく意義はますます高まっています。
経営陣の思い
TERRAの代表取締役、東光弘は、自然環境との調和を重視し、地域課題の解決に取り組む姿勢を示しています。UPDATERの大石英司も、持続可能なエネルギーを求める姿勢を強調し、共生の重要性を訴えています。この新しい取り組みが、国際的なエコロジストたちとの協力を促進し、持続可能な未来の実現に寄与することに期待が寄せられています。
会社概要
特に注目したいのは、両社の会社概要です。TERRAは千葉県に本社を置き、ソーラーシェアリングの建設を主な事業としています。一方、UPDATERは東京都世田谷区に本社があり、多岐にわたるサービスを展開しています。
持続可能なエネルギーの提供を通じて、地域社会の発展と環境保護の両立に挑戦するTERRA INTERNATIONALの今後の展開に注目です。