HELLO CYCLINGとLimeが業務提携を開始
日本のシェアサイクル業界に新たな風が吹き込みます。OpenStreet株式会社が運営するシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」と、Lime株式会社が業務提携を結び、両サービスの相互利用を開始します。これによって、利用者は両社の電動アシスト自転車を一つのアプリで予約・返却できるようになります。
業務提携の背景
日本の都市部では、交通渋滞やCO2の排出削減、オーバーツーリズムが問題視されています。これに対処するためには、持続可能な交通手段が求められているのです。OpenStreetは、全国約11,300か所のステーションと約50,700台の自転車を展開しており、地域の利便性を意識したサービスを提供しています。一方、Limeは世界約30カ国で電動モビリティサービスを展開しており、数億回以上の利用実績を持ち、多様なユーザー基盤を誇ります。
この提携によって、両社はそれぞれの利点を生かし、国際的な観光客や地域の住民、高齢者など多様な利用者に向けたサービスを提供します。「ラストワンマイル」の交通手段をより使いやすくし、地域経済の活性化そしてインバウンド促進に寄与することを目指しています。
新しい利用環境とは
業務提携とはいえ、具体的なサービス内容の展開はまだ始まったばかりですが、今後、相互利用が可能になることで、利用者は「HELLO CYCLING」と「Lime」のアプリを通じて各社の車両の予約や返却が自由に行えるようになります。
利用機種について
- - HELLO CYCLINGでは、電動アシスト自転車「KUROAD Lite」などが提供されます。
- - Limeには、電動アシスト自転車「LimeBike」が新たに導入される予定です。
これにより、特に欧米豪から来る訪日観光客が、自己の慣れ親しんだサービスを利用できることは大きな魅力です。更に、Limeはアジア初の「LimeBike」を日本で展開する予定で、これにより訪問者の利便性を向上させることを目指しています。
交通安全への取り組み
提携においては、安全な利用環境の構築にも重視されています。Limeは、日本到着と同時にアプリを通じて、日本独自の交通ルールやマナーを多言語で案内します。これは、訪日外国人が日本の交通ルールを理解し、違法行為を避けるための措置です。また、OpenStreetも地域自治体などと連携し、安全講習や啓発活動を行い、誰もが安心して利用できる環境の整備を進めています。
利用方法
「HELLO CYCLING」を利用するには、専用アプリをダウンロードし、会員登録を行う必要があります。これにより、全国のステーションで自転車の予約や決済が可能となります。
料金については、使用する車体やエリアによって異なるため、詳細は公式ホームページで確認することができます(
HELLO CYCLING ホームページ)。
中長期的な展望
今後、両社は行政や地域社会と連携し、交通安全対策や利用者教育の強化を通じて、交通ルールの遵守を促進していく方針です。これにより、環境問題に配慮した持続可能な移動手段としての選択肢を広げていきます。
新たなシェアサイクルの時代が、地域の風景を変えていくことを期待したいと思います。