障害者差別解消法施行前の重要報告会
2024年4月から施行される改正障害者差別解消法に向け、12月4日(水)に東京で報告会が開催されます。この報告会では、内閣府が新たに設けた障害者差別に関する相談窓口「つなぐ窓口」の実績を振り返り、今後の展開や議論を行います。
「つなぐ窓口」とは?
「つなぐ窓口」は、障害者が置かれている状況や、具体的な法的相談などへのアプローチを一元化するために設けられました。以前から問題となっていたのは、各府省庁に設けられた相談窓口が分かりにくく、多くの障害者が「相談の迷子」になってしまうことでした。この新しい窓口によって、相談者は的確に対応を受けられるようになります。
実績と相談内容
この窓口は、2023年10月から運用され、半年で1,163件もの相談が寄せられました。障害者だけでなく、事業者や自治体からの相談にも対応してきた実績があります。報告会では、いただいた相談内容の具体例や、それに対する対応策が紹介され、安全対策としての合理的配慮の提供について語られます。
フォーラムのプログラム
報告会では、開会挨拶を経て、「つなぐ窓口の概要と実績」について、内閣府の古屋勝史政策統括官が講演します。その後、障害者差別解消と合理的配慮の提供に向けたシンポジウムへと移行し、複数の議員や専門家が意見を交わします。
プログラム構成
- - 開会挨拶:水流源彦(全国地域生活支援ネットワーク代表)
- - 報告:「つなぐ窓口の概要と実績」
- - シンポジウム:障害者差別を解消し、合理的配慮を提供するための具体的な施策の提言
- - 閉会挨拶:尾上浩二(DPI日本会議副議長)
また、当日は手話通訳やPC文字通訳も用意されるため、誰もが参加しやすい環境が整えられています。定員は30名となっており、事前の申し込みが必要です。
参加方法と主催者
報告会への参加申し込みは、指定のGoogleフォームから行うことができ、当日は衆議院第一議員会館にて通行証が配布されます。このイベントは、全国地域生活支援ネットワーク、全国地域で暮らそうネットワーク、DPI日本会議の主催により行われます。
障害者差別解消法の施行を控え、重要な議論が交わされる今回の報告会。関係者や支援者が一堂に会し、より良い未来のための道筋を示す機会となるでしょう。ぜひ、参加を検討してみてください。