フクシマガリレイがノンフロンの取り組みで受賞
フクシマガリレイ株式会社は、2023年に開催された第54回食品産業技術功労賞において、サステナビリティ部門を受賞しました。この受賞は、冷凍機器業界におけるノンフロン推進の努力が評価された結果です。
ノンフロン推進の重要性
冷凍機器使用における冷媒は、地球温暖化に深く関わる要因の一つです。従来使用されていたフロン冷媒は、その温室効果が影響を及ぼし、環境への負荷が大きいとされています。フクシマガリレイは、この問題に着目し、業務用冷蔵庫にグリーン冷媒「R1234yf」を初めて導入しました。
グリーン冷媒R1234yfの特性
R1234yfは、HFC(ハイドロフルオロカーボン)を含まない代替冷媒で、GWP(地球温暖化係数)を非常に低く抑えています。具体的には、従来の代替フロン「R404A」のGWPが3,920であるのに対し、R1234yfは1という驚異的な数字です。さらに、この冷媒は微燃性であるため、安全に扱うことができ、冷媒漏洩時のリスクも低減されます。
受賞に至る背景
フクシマガリレイは、ノンフロン推進を強力に進めるため、「冷媒ガス漏れ10年保証」のサービスも展開しています。この保証により、業務用冷凍冷蔵庫の利用者は、長期間の安心して使用できる環境が整いました。また、2021年には『Dramatic Future 2050』と呼ばれる環境ビジョンを策定し、2050年までの具体的な目標を掲げました。これにより、2030年までに平均GWPを500以下に抑えることを計画しています。
食品産業技術功労賞とは
食品産業技術功労賞は、日本の食品業界に大きな貢献をした企業や個人を表彰するために食品産業新聞社が1971年に設立した賞です。このアワードは6つの部門で構成され、フクシマガリレイはその中のサステナビリティ部門でノミネートされ、受賞となりました。この部門は持続可能な社会の実現に寄与する企業の業績を評価するものです。
未来に向けた取り組み
フクシマガリレイは、環境に優しい冷媒の導入が業務用冷蔵庫やショーケースの機能を高めるだけではなく、地球温暖化防止にもつながることを目指しています。同社の取り組みは、今後も続き、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことでしょう。
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