錠剤の検査を次世代へ
CKD株式会社が発表した自動化錠剤検査機「PATRI UEYES」は、2026年10月から市場に投入される予定です。この革新的な製品は、医薬品やサプリメントの製造現場での目視検査の効率を飛躍的に向上させることを目指しています。既存の目視検査コンベアに搭載することで、作業者の負担軽減と品質管理の充実を実現することができます。
開発の背景
製薬業界では、ますます多様化する製品需要に応じて、少量多品種生産が進んでいます。しかし、従来の目視検査は人手に依存しており、労働力不足や検査の精度に関する課題が浮き彫りになっています。これに対応すべく、CKDは過去の「フラッシュパトリ」シリーズで蓄積した画像処理技術を活かし、「PATRI UEYES」の開発に着手しました。これにより、高精度な外観検査が可能な自動装置が生まれました。
主な用途と特長
「PATRI UEYES」は、製薬やサプリメントの製造過程において、さまざまなタイプの欠け、割れ、異物混入などを検査するために設計されています。以下に主な特徴をまとめます。
1.
高精度な検出性能:専用のマルチカラー照明を搭載し、従来機比で約16倍の精度で、約1mm角・深さ0.5mmという微小な欠けを検出できます。
2.
900万画素カメラ搭載:2台の高性能カメラによって、錠剤の表裏をそれぞれ精密に検査し、品質の不良を見逃しません。
3.
データ化により管理が容易:検査結果はデジタルデータとして記録され、品質管理の証拠として活用できます。
4.
一錠ごとの判定:1錠単位での良否判定を行うことで、不良品の選別が高精度で実現し、製造過程でのロスを低減します。
仕様と性能
「PATRI UEYES」は、1分間に3,000錠を検査可能。最大で6m/分の搬送速度を実現し、コンベアにかける負荷を軽減します。また、検査可能な錠剤の径はφ5〜10mmと幅広く対応しています。検査精度が求められる割れや欠けに対しても、±3%という誤差で厳密に測定できるのが特長です。国際的な製造基準に対しても、十分に対応できる能力を持っています。
終わりに
CKD株式会社は、「PATRI UEYES」によって製品の品質の向上と製造現場の省力化を進めることを目指しています。この革新機器は、2026年10月の発売に向け、業界の関心を集めることでしょう。今後の製薬業界における自動化が期待される中、新型錠剤検査機「PATRI UEYES」はその一翼を担うことでしょう。