静岡の新たな名物「家康の家紋パスタ」がグランプリに
静岡県から誕生した「家康の家紋パスタ」が、見事グランプリを受賞しました。これは、静岡の特産である「世界農業遺産の山葵」と、準優勝を飾った発酵茶「ほろに」を組み合わせたことで、注目を集めています。まるで将軍様が食べたくなる一品に仕上がったこの料理について詳しく見ていきましょう。
料理の背景と独特の味わい
このパスタは、NHKの大河ドラマ「どうする家康」が放送されている中で話題になりました。静岡での「家康のてんぷらコンテスト」に応募した作品で、旅行者にも喜ばれる魅力を求めて作られています。使用するパスタは、静岡産の「あらしお」を加えた冷製フェデリーニで、食材の本来の風味を生かすために丁寧に調理されています。
特に特徴的なのは、梅ヶ島で栽培された無農薬の山葵と、発酵させた茶葉から作られた「ほろに」です。これらが組み合わさることで、山葵の香りとピリッとした辛味、優しいお茶の苦味が調和します。さらに、バターのまろやかさが全体を包み込むことで、食べる人の想像力を掻き立てる華やかな一皿が完成しました。
家康の家紋を表現するトッピング
料理のトッピングには、山葵の葉を使った天ぷらが添えられています。これが徳川家康の家紋を模したもので、ビジュアル的にも楽しませてくれます。審査員からは、この独創的なアイデアや地元の食材を活かした点が高く評価され、「観光客が思わず写真を撮りたくなる」とのコメントも寄せられました。
大野木荘の女将は、「静岡の食材の魅力を、県外の方にも知っていただきたい」と話しています。地元の食材を使った新たな試みが生まれる中で、観光パンフレットにも紹介されるほどの人気料理となりました。
梅ヶ島温泉と地域活性
梅ヶ島コンヤ温泉は、国内有数の強アルカリ単純硫黄泉として知られています。コロナ禍の影響で厳しい経営状況が続いていましたが、少しずつ賑わいを取り戻しつつありました。12月からは、地元茶を使った発酵茶「ほろに」の販売が開始され、料理の新たなアイデアも生まれました。
このパスタの開発は、地域名や食材、梅ヶ島の知名度を高めるための一歩と考えています。そして、全ての料理が無地の真白いお皿に盛り付けられ、見た目にも美しいプレゼンテーションへもこだわっています。
訪れる価値がある!
「家康の家紋パスタ」は、税込1430円で提供され、宿泊のお客様には追加料理としても楽しんでもらえるそうです。また、ランチと貸切入浴をセットにしたプランが4400円で、令和6年の3月末までの期間限定メニューになっているため、ぜひ訪れる価値があります。
この独特で新しい料理を通じて、梅ヶ島の魅力を再発見してみませんか?大野木荘では、地元の食材を使った様々な料理を楽しめるため、観光の際にはぜひ訪れてみてください。
梅ヶ島コンヤ温泉 大野木荘