モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025が新たな幕を開けた
2025年12月5日から7日まで開催された「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン(MJFJ 2025)」が、華やかに、そして力強く始まりました。このイベントは1967年から続くスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバル(MJF)の精神を引き継ぎ、日本版のジャズフェスティバルとして注目されています。今年のテーマは“An Opening Night”。初日の12月5日には、会場となった南青山の円形ホールで特別なオープニングナイトが行われました。
まず、登場したのはスイス・ジュネーヴ出身のオルタナティヴバンド、「L’Osmose(ロスモス)」です。彼らは前回のモントルーのレジデンシーでオーディエンス・アワードを受賞した実力派。初めての日本ステージで、デビューアルバム『Maggiore 800』や、直近のセカンドアルバム『First Dog』からの楽曲を披露しました。特に「IN PARADISE」ではメンバー全員のエネルギッシュなパフォーマンスが印象的で、観客もその独創的なサウンドに釘付けでした。
続いて、シンガー・ソングライターのさかいゆうが登場。彼の得意とするスキャットとピアノの演奏が始まると、会場の雰囲気が一変。彼の情熱的なパフォーマンスは観客に火をつけ、短時間でクライマックスに達しました。メジャーデビュー曲「ストーリー」とシングル「SHIBUYA NIGHT」など、次々とヒット曲が披露され、オーディエンスとのコール&レスポンスも生まれ、大いに盛り上がりました。
また、去る10月に逝去したディアンジェロへのオマージュとして彼の楽曲をメドレーでカバーし、その中に自身の曲「君と僕の挽歌」を織り込みました。感情豊かな表現が響き渡る中、観客はそのドラマティックな瞬間を共に分かち合い、心からの拍手で応えました。
ライブの最後にはさかいが自身の故郷、高知の民謡を取り入れた「よさこい鳴子踊り」を披露し、会場は一体感に包まれました。そして、フィナーレには国民的アニメ「アンパンマンのマーチ」が流れ、歓喜の渦に巻き込まれる一幕となりました。
MJFJ 2025は、L’Osmoseとさかいゆうのパフォーマンスによって最高のスタートを切り、来るべきメインイベントへの期待を高めました。多彩なアーティストたちが繰り広げる音楽の饗宴が、これからどのように展開していくのか、ますます目が離せません。
公演概要
MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025 - An Opening Night at BAROOM-
- - 開催日: 2025年12月5日(金)18:30開場 19:30開演
- - 会場: BAROOM (東京都港区南青山6-10-12 1F)
- - 出演者: さかいゆう、L’Osmose (Opening Act)
MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025 - JAPAN ARTISTS EVE SHOW-
- - 開催日: 2025年12月6日(土)13:30開場 14:30開演
- - 会場: ぴあアリーナMM (神奈川県横浜市西区みなとみらい3-2-2)
- - 出演者: Kroi、Jeremy Quartus、BREIMEN、luv
MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025
- - 開催日: 2025年12月7日(日)12:00開場 13:00開演
- - 会場: ぴあアリーナMM (神奈川県横浜市西区みなとみらい3-2-2)
- - 出演者: ハービー・ハンコック、ペルソナ5スペシャル・ビッグバンド、ネイト・スミス、他
これからもモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンの動向にご注目ください!