木ぐるみHBの革新
2025-11-26 13:30:12

住友林業が木被覆鉄骨部材「木ぐるみHB」で新たな建築革命を実現!

住友林業が木質建築に革新をもたらす新素材「木ぐるみHB」



住友林業株式会社は、建築業界に朗報をもたらす新しい木被覆鉄骨部材「木ぐるみHB」を開発しました。この部材は、特に中大規模の建物での木材利用を促進するために設計されており、集成材メーカー3社とのライセンス契約を締結しました。これにより、住友林業は自社開発部材を初めて他社にライセンス供与し、11月から販売を開始します。この動きは、建設業界における木質化を進め、環境負荷の軽減にも寄与するものとして期待されています。

木ぐるみHBの特長



「木ぐるみHB」は、その独自のI字形状が特徴で、耐火性能を高めた国土交通大臣認定を取得しています。この部材は、もともとL字形の被覆パーツから改良されたもので、製造コストの削減や現場での施工性向上に貢献するよう設計されています。具体的には、以下の3つの特長があります。

1. 環境への配慮: 木材のみを使用した被覆により、環境負荷を低減します。カラマツ材とスギ材を使用した二層構成により、より高い耐火性能を実現しています。

2. コスト削減: I字形状に改良することで、製造工程が効率化され、約20%のコスト削減が可能になりました。

3. 施工の容易さ: 現場での組み立てが可能で、施工の効率が大幅に向上しています。従来の方法と比べて運搬性も改善されています。

ライセンス契約による拡販



今回、住友林業は齋藤木材工業株式会社、株式会社志田材木店、藤寿産業株式会社とのライセンス契約を通じて、「木ぐるみHB」の普及を図ります。この契約により、これらの企業は設計・施工に携わらない物件でも、「木ぐるみHB」を使用した建物を設計・施工することが可能となります。この動きは、中大規模建築物における木質化を促進し、持続可能な木材利用を奨励します。

未来への展望



木質建築物の必要性は高まっており、住友林業は「木ぐるみHB」を積極的に拡販していく方針です。耐火性能が優れた部材を利用することで、今後ますます多くの建築物で木材を用いたデザインが増えるでしょう。また、住友林業は「Mission TREEING 2030」という長期ビジョンを掲げ、森林からのCO2の吸収量を増やし、木材を利用した建築物の普及を図ることで、社会全体の脱炭素に寄与することを目指しています。

住友林業が今後どのようにして木材を利用した建築の未来を変えていくのか、注目が集まるところです。技術革新やライセンス契約による新たな展開により、持続可能な資源循環を実現する「木ぐるみHB」は、建設業界の中で重要な役割を果たしていくことでしょう。これからの時代、木に関する価値を最大限に活用した建築が進展することが期待されます。

会社情報

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住友林業
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