幻想的なおとぎ話「城の少年」を振り返る
怪奇幻想作家として名高い菊地秀行と注目のイラストレーターNaffyがタッグを組んで創り上げた絵本「城の少年」が、今年で刊行5周年を迎えました。この特別な節目を記念して、著者の菊地秀行氏からの思いを込めたコメントが寄せられています。
「城の少年」のあらすじ
物語の舞台は、丘の頂に建つ大きな城。そこで少年が一人で暮らしています。この城はかつて、多くの人々が生活していた場所ですが、ある日、突然全ての人が姿を消してしまいます。寂しい少年のもとに、ある秋の夜、放浪者たちが訪れます。この無人の城と勘違いした彼らは、華やかな音楽と共にテントを張り、賑わいを作り始めます。しかし少年は、彼らの前に姿を見せることはありません。
深夜、ロマニーの少女が踊りの練習をしているのを見かけた少年の心には、次第に感情が芽生え始めます。この二人の間に紡がれるのは、ひとつの場所にしばられた少年と、自由に生きる少女の不思議な愛の物語です。
菊地秀行氏からの特別なコメント
菊地秀行氏は「城の少年のもとを訪れた黒衣のハンターとはどんな存在なのか。さあ、その名を呼んでみるがいい」と語ります。このコメントには、作品の奥深さやキャラクターへの愛着が感じられ、「城の少年」に対する期待感を高めるものとなっています。
絵本の魅力とアート
この作品は、ただの物語でなく、Naffyの美しいイラストによってより一層引き立てられています。彼女の絵は、物語の幻想的な世界観を巧みに表現しており、見た人をその世界に引き込む力があります。絵本としての形で、どの世代の読者にも新しい発見を与えているのです。
書籍情報
- - 著者: 菊地秀行
- - イラスト: Naffy
- - 価格: 1,760円(税抜1,600円)
- - 判型: A4変判/48ページ
- - ISBN: 9784867161005
この美しい絵本は、購入も可能ですので、興味のある方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。特に、幻想的な物語を愛する読者にとっては必読の一冊です。
マイクロマガジン社について
「城の少年」を発行しているマイクロマガジン社は、東京都中央区に位置する出版社で、さまざまなジャンルの書籍を展開しています。特に、「おかあさんはね」などのバラエティに富んだ作品を手がけており、全国の読者に愛されています。また、同社の公式YouTubeチャンネルでは、著作紹介動画も視聴することができます。
ここでしか読めないストーリーを
5周年を迎えても、なお色あせることのない「城の少年」。この物語は、時間が経っても新たな感動を与え続けるでしょう。今後も菊地秀行氏やNaffyの新作に期待しつつ、この美しい絵本を通じて、心に残る思い出を紡いでいきたいですね。