中山寺、全国初のNFCタグ決済を導入
兵庫県宝塚市に位置する中山寺が、Apple PayおよびGoogle Payを使ったNFCタグ決済の実証実験を開始しました。この試みは、参拝者の利便性を高めると同時に、寺院内の混雑を軽減する目的があります。
NFCタグ決済の背景と目的
中山寺は安産祈願で知られ、多くの参拝者が日々訪れます。特に初詣の時期には、毎年15万人以上もの人々が訪れるため、参拝の際のスムーズな決済が求められていました。特に小銭を持ち歩かないインバウンドの参拝者や、妊婦の方々のために、待ち時間の短縮を図る必要があります。こうした背景から、NFCタグ決済の導入が決定されたのです。
NFCタグを利用した決済方法は、新しいスタイルのお賽銭の支払いとして、多くの人に受け入れられることが期待されます。参拝者は自分のスマートフォンをタグにかざすだけで、すぐに決済ができ、煩わしい手続きが不要になるため、ストレスフリーな体験が提供されるのです。
実証実験の詳細
実証実験は2023年11月9日(土)よりスタート。最初は金額が固定される「固定金額」方式での決済が導入されますが、将来的には金額の入力にも対応する可能性があります。これにより、参拝者は都度金額を入力する手間を省くことができるでしょう。
ジムのスタッフや参拝者が自ら操作を行う必要がないこの方式は、特に混雑時において迅速な決済体験を提供することが可能です。中山寺の代表者は、参拝者には煩わしさを感じさせたくないとの思いを抱えており、この取り組みはその願いを形にしたものです。
今後の展望
中山寺では、七五三や初詣、さらには節分に向けた試験導入を経て、今後はご祈祷料や御朱印といった他の料金にもNFC決済を広げていく予定です。また、神社仏閣全体におけるキャッシュレス決済インフラの導入を積極的に推進し、便利で快適な参拝を実現することを目指しています。これはNFC決済の初期導入事例として、全国の神社仏閣への横展開を期待されている重要な第一歩でもあります。
NFCタグ決済の使い方
NFCタグ決済は、近距離無線通信(NFC)技術に基づいており、お客様がスマートフォンをタグにかざすことで、ウェブブラウザの決済画面へ簡単にアクセスできます。これにより、QRコードに必要なカメラの起動や焦点を合わせる手間が不要になります。使い方は、NFCタグにかざすだけでOK。
最後に
中山寺のこの取り組みは、現代のキャッシュレス社会における新たな動きの一環として、大きな注目を集めています。参拝者にとっても、これまでの参拝時に抱えがちだったお金の問題が解消されることから、快適な体験が提供されることでしょう。中山寺を訪れる際には、新しい決済方式をぜひ試してみてください。