東洋製罐グループの新たな挑戦
100年以上の歴史を誇る東洋製罐グループが新たに立ち上げたプロジェクト『OPEN UP! PROJECT』。これは、容器を通じて様々な社会課題に取り組むことを目指しています。このプロジェクトでは、時代の変化にともなう人々のニーズにも応えながら、地域活性化や個々の生活を豊かにするためのイノベーションを生み出していくことを意図しています。
『OPEN UP! PROJECT』とは
大衆から個へとシフトする社会の中で、東洋製罐グループは、それぞれの個人が抱える課題に目を向け、持続可能な社会づくりに貢献するための具体的な施策を推進しています。この取り組みの初めての試みとして、日本酒に焦点を当てた『詰太郎』サービスが打ち出されました。
地域課題と日本酒の新たな形
『詰太郎』は、地域の小さな酒蔵が参加できるお祭り訪問型の日本酒充填サービスです。これにより、小さな酒蔵でも、気軽に日本酒を楽しむことができるオリジナル日本酒缶の製造が可能になります。このサービスは、出張型のレンタルシステムを導入しており、最小ロットは1,000缶からとなっています。これにより、酒蔵は新たな設備投資をすることなく、提供できる日本酒のバリエーションを増やし、地域のお祭りやイベントを活性化させることを目指しています。
特に、重くて扱いにくい瓶詰めの日本酒に対する問題意識が背景にあり、缶の使用によって軽量化と低価格化を実現。これにより、旅行のお土産や日常の楽しみとして、日本酒をより手軽に楽しむための選択肢が提供されます。
ARアプリ『パケうぉっち』の導入
さらに、缶のデザインにはAR技術を活用した『パケうぉっち』というアプリも利用でき、缶のパッケージをスマートフォンで撮影することで、その地域にまつわる特別なコンテンツを楽しむことが可能です。この新しい体験は、ただの飲み物としてではなく、お祭りの思い出をより鮮やかに引き立てるものとなるでしょう。
大規模な反響を受けて
『詰太郎』はすでに秋田県の「大曲の花火」のイベントにおいて先行実施され、20,000缶が一ヶ月で出荷されるという好評を得ています。これにより、プラスの影響を及ぼすことが期待され、日本全国での展開が待望されています。
未来を見据えた活動
東洋製罐グループは、若者の日本酒離れを食い止めるためにも、小規模な酒蔵を活性化させ、地域そのものを盛り上げることを重要視しています。今後も『OPEN UP! PROJECT』を通じて社会の課題解決に向けた取り組みを続けていくことで、より豊かな未来を切り開いていくことを目指しています。
会社概要
会社名
東洋製罐グループホールディングス株式会社
創立
1917年(大正6年)6月25日
代表者
取締役社長 大塚一男
本社所在地
東京都品川区東五反田二丁目18番1号 大崎フォレストビルディング
公式サイト
東洋製罐グループ