エコと効率を両立！初の物流ボックスサブスク『ダンカーゴ』登場

物流業界の新たな選択肢が誕生

物流ボックス「ダンカーゴ」が、ついにサブスクリプション事業を開始しました。この発表は、2025年6月5日、環境の日に大阪府東大阪市にある高井田工場でのプレオープンイベントで行われました。株式会社エーディエフが手掛けるこの事業は、現代の物流ニーズに応じた革新的な取り組みです。

『ダンカーゴ』とは？

ダンカーゴは、空間を効率的に活用できるアルミ製の物流ボックスで、1台からオーダーメイドで製作されます。特に、荷物同士の積み重ねが可能な設計で、近年注目される「物流2024年問題」の解決にも寄与しています。このボックスの需要は年々増加しており、直近5年間での販売は212％も伸びています。

サブスクリプション事業の背景

これまで多くの企業がダンカーゴの購入を希望していましたが、期間限定での使用希望も増えていたため、サブスク事業の導入が決まりました。高井田工場では、ダンカーゴの製造とともに、貸し出し、修理、洗浄、保管も行います。これにより、より柔軟な物流対応が可能になります。

新たなラインナップ

ダンカーゴのサブスク事業では、いくつかの新しいラインナップが登場します。特に注目すべきは、次の2つの製品です。

1. ダンサーモシリーズ
- このシリーズは、断熱パネルと保冷材を活用し、特に熱に敏感な製品の輸送に適しています。夏場に溶けやすいチョコレートなどを、23度以下に保ちながら輸送できるため、近距離の輸送では保冷材無しでも対応可能です。

2. におわンテナー
- 特有の匂いがあるゴム製品やコーヒーなどの輸送に焦点を当てた製品です。これにより、匂い移りを完全に防ぎ、異なる業界間での共同配送を実現します。

環境への配慮

サブスクで使用されるダンカーゴは、環境に優しい「グリーンアルミ」を使用しています。再生可能エネルギー由来のこのアルミは、CO₂の排出量削減にも貢献しています。また、ボックスの積載率を向上させることで、車両の手配数を減らし、より環境への配慮がなされています。

高温洗浄機の開発

業界初の高温洗浄機も開発し、これまで手作業で行っていた洗浄プロセスが大幅に効率化されました。この洗浄機は、時速100セットのペースで洗浄でき、作業時間が劇的に短縮されるため、作業員の負担も軽減されます。さらに、洗浄時に使用する水は循環利用されるため、環境への配慮も考慮されています。

終わりに

新たに始動したダンカーゴのサブスク事業は、物流の効率化と環境保護を同時に実現しています。これからの業界において、多くの企業が新たな選択肢としてダンカーゴを利用し、革新を促進することでしょう。高井田工場のオープニングセレモニーでは、これらの取り組みを見ることができる貴重な機会です。ぜひ、多くの方々に注目していただきたいと思います。