自動運転車の安全基準やEVバッテリー耐久性能の国連基準が合意! 日本の提案によるペダル踏み間違い対策も前進
自動運転車の安全基準とEVバッテリー耐久性能の国連基準が合意! 日本のペダル踏み間違い対策も前進
国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)の第193回会合が、2024年6月25日から28日にかけてスイス・ジュネーブで開催され、重要な合意が得られました。
今回の合意内容は以下の通りです。
自動運転車の安全ガイドラインの策定: 自動運転車に求められる安全性能やその評価手法をガイドラインとして策定することで、国際的に統一された性能評価を通じた、安全な自動運転車の開発が促進されます。
EV等のバッテリー耐久性能の国連基準の合意: バッテリー容量劣化度の規制値を規定し、バッテリー容量劣化度を示すモニターの搭載を義務付けることで、適切な性能を有するバッテリーを搭載したEV等の世界的な普及・流通が期待されます。
* ペダル踏み間違い時加速抑制装置に関する国連基準(案)の了承: 日本の提案をベースに、アクセルとブレーキの踏み間違いや前方の障害物を検知し、衝突を防止する性能要件等を規定した国連基準(案)が策定され、次回会合(11月)での採決を目指します。
日本の積極的な貢献: これらのガイドラインや国連基準は、WP.29傘下の専門分科会等において、日本が議長や副議長として議論をリードしてきた成果です。
今後の展望: 日本の自動車産業は、国際的な安全基準への対応を進め、安全で信頼性の高い自動車の開発・製造に貢献していくことが期待されます。また、ペダル踏み間違い対策の強化は、高齢ドライバーを含むすべてのドライバーの安全確保に繋がる重要な取り組みです。
関係国の期待: 型式指定申請における不正事案について、関係国から高い関心と懸念が示され、特に英国とドイツ連邦共和国からは、日本の再発防止の徹底に期待が寄せられました。
今回の合意は、自動車の安全性向上と持続可能なモビリティ社会の実現に向けた大きな一歩と言えます。