Sysdigが提供する新たなクラウドセキュリティの展望
2025年11月10日、ジョージア州アトランタで開催されたKubeCon + CloudNativeCon North America 2025において、SysdigはオープンソースのクラウドセキュリティプラットフォームであるFalcoに新機能を追加したことを発表しました。このアップデートにより、FalcoとStratosharkの運用が大幅に向上し、実際のクラウドセキュリティにおける脅威検知能力が強化されました。
Falcoの強化と統合
Falcoはすでに実績のあるクラウド脅威検知ツールであり、特にFortune500企業の60%以上に利用されています。新機能として、特定のルールがトリガーされた際に、セキュリティキャプチャファイルが自動的に記録できるようになります。このファイルを用いて、人気のオープンソースパケット解析ツールであるStratosharkでリアルタイム分析を行うことで、迅速かつ効率的な脅威評価が可能になります。
特に注目すべきは、Falcoのプラグインが強化された点です。これによりStratosharkは、セキュリティデータの文脈を可視化し、ユーザーが必要な情報を簡単に抽出できるようになります。これによって、脅威検知からフォレンジック分析までをシームレスに行うことができ、最終的に安全性の向上につながります。
オープンソースセキュリティの進化
現在のクラウド環境は複雑で、脅威も巧妙化しています。そのため、Sysdigはオープンソースセキュリティの重要性を強調し、個別のツールではなく、統合されたソリューションの必要性を訴えています。FalcoとStratosharkの連携を強化したことで、ユーザーは脅威への迅速な対応と実効性のあるデータ分析を実現できるようになりました。
Sysdigの創業者兼CTOであるロリス・デジオアーニ氏は、「Falcoはすでに標準的な脅威検知ツールとしての地位を確立しており、Stratosharkも解析の分野での業界基準を担っています。これらの統合により、オープンソースコミュニティは、クラウド環境における脅威検知から対応までのすべてをカバーする体験を提供できるようになります」と述べています。
新機能がもたらすメリット
Sysdigが提供する新機能には、以下のような利点があります。
- - 統合されたワークフロー:Falcoでリアルタイムに脅威を検知し、Stratosharkで詳細な調査を行うことで、すべてのプロセスが一貫した流れで進行します。
- - コミュニティ主導のイノベーション:オープンソースの強みとして、透明性と共同作業が挙げられます。FalcoとStratosharkのプラットフォームは常に進化し続け、最新の脅威に対する備えを整えています。
- - セキュリティの民主化:ユーザーはシステムの全体像を把握しつつ、個々のメタデータに柔軟にアクセスできるため、高度な解析が以前よりも身近になりました。
オープンソースコミュニティの強化
Sysdigは、FalcoやStratosharkを利用するセキュリティ専門家たちのコミュニティをますます強化しています。今年初めに立ち上げた『Sysdig Open Source Community』は、ユーザー同士の協力関係や知識の共有を促進することを目的としています。
このように、オープンソースに基づくセキュリティ能力をさらに推進することにより、より多くの企業が迅速かつ効率的に脅威に対処できる環境を構築できるでしょう。
KubeCon + CloudNativeCon North America 2025出展情報
Sysdigは、2025年11月10日から13日まで開催されるKubeCon + CloudNativeCon North Americaに出展します。ブース番号はNo. 910です。オープンソースによる新たなクラウドセキュリティの可能性をぜひお確かめください。
Sysdigが提供する新たな機能は、クラウド環境の安全性を向上させ、これからのセキュリティの未来を切り拓くものです。