新潟でのドローン物流実証実験
新潟県において、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社が推進する新潟スマートロジスティックアイランド推進協議会が、ドローンを活用した物流の社会実装に向けた実証調査を実施しました。これにより、地域経済の活性化を図ると共に、効率的かつ迅速な配送方式の確立を目指しています。
実施概要
2023年11月5日と6日、佐渡市、粟島浦村、新潟市において、国土交通省から委託されたこの調査では、ドローン運用に関する実証実験が行われました。パーソルビジネスプロセスデザインは、協議会の代表団体として全体の企画から進捗管理、報告書作成などの事務局業務を担っています。
ドローン物流の利点
ドローンは、その迅速性や柔軟性から、これまでの物流システムに革新をもたらす可能性を秘めています。特に離島との間での物流において、従来の方法では手間や時間がかかる部分を大幅に短縮できる点が注目されています。特に佐渡島と粟島からの特産品を、新潟を経由して都内へ届けることを検証することで、地域特産品の価値を高める試みとして注目されています。
実験の内容
以下に、実証実験で実施された幾つかの取り組みを紹介します。
1.
マルチモーダル物流の利用
ドローンを使用した高速発送による特産品の運送。佐渡島と粟島から新潟駅へ、そして上越新幹線を利用して東京駅へという流れで、効率的な物流の実現を目指しています。
2.
ドローンによる離島本土間配送
特産品の配送に加え、海岸漁場の監視を行うことで、デュアルユースの実現可能性を検証中です。このような取り組みで、地域の経済活動を支援しつつ、漁業資源の管理も行っています。
3.
島内ホテルベース物流の実施
今年度中に予定されているこの取り組みでは、佐渡島内の高地キャンプサイトへの物資配送や、災害時の備品配布が検証されます。
地域への期待
今回の実証実験は、多くの方の協力のもとで行われ、大きな成果が得られました。特に、離島から本土への海産物の高鮮度直送という新しい物流モデルへの期待が寄せられています。これにより、地域経済の活性化に資することが見込まれています。
パーソルビジネスプロセスデザインは、この結果を踏まえ、持続可能な物流モデルを構築するための検討を進め、さらなる実装を目指します。
未来の展望
今後、実証調査で得られたデータを元に、新しいビジネスモデルの構築に取り組むとともに、運用の最適化を図りながら、コスト面の課題解決にも尽力していく方針です。パーソルグループ全体での取り組みも進められ、より多くの地域におてドローンを利用した社会実装が進むことが期待されています。
詳細は、
パーソルビジネスプロセスデザインの公式サイトで確認できます。