九州産業大学の全学生に英語学習アプリ『レシピー』無償提供開始

九州産業大学の国際文化学科生全員に『レシピー』無償提供

九州産業大学の国際文化学科に在籍する1年生全員が、英語学習プラットフォーム『レシピー』を無料で利用できることになりました。この取り組みは、株式会社ポリグロッツによって実現し、学生たちの英語学習を大きく支援することが期待されています。

無償利用に至った背景

最近、円安が進行する中で、訪日外国人観光客が急増しています。国土交通省のデータによると、今年4月には九州への入国者数が過去最高を記録しました。特に福岡県では、外国人観光客を増やすための政策に積極的に取り組んでおり、「インバウンド協力店」を募るなど、地域全体でこの波に乗ろうとしています。

観光庁の調査結果によれば、福岡県の昨年における外国人宿泊者数は2019年比で約112%と、高い成長を見せています。全国的に見ても、訪日外国人の増加に伴い、英語が必要な職種が増えているのです。これにより、アパレルや飲食などのサービス業での英語の必要性が高まっています。地元の店舗が国際的な顧客に対応するためには、英語のスキルが不可欠となっています。

こうした現状に即した取り組みとして、九州産業大学では実践的な英語教育を強化する中で、ポリグロッツの提供する『レシピー』が大きな役割を果たすことになりました。学生たちはこのプラットフォームを通じて、英語力を身につける機会を得ることになります。

AIによる最適化された学習体験

『レシピー』は、学習者一人ひとりに最適化された学習カリキュラムをAIが生成する画期的なアプリです。現在、なんと200万人以上がこのプラットフォームを利用して英語学習に励んでいます。この学習データはAIによって解析され、ユーザーの英語スキルや学習強化の目標、さらには1日の学習可能時間に基づいて、個々に最適な学習プランが自動的に生成されます。

このテクノロジーにより、効率的に、また短期の期間で英語能力を向上させることが可能になるのです。特に、学生たちにとって大きな利点は、自己のペースで学習を進められる点です。

株式会社ポリグロッツの取り組み

ポリグロッツは、東京都新宿区に本社を構え、代表取締役の山口隼也氏が率いる企業です。山口氏は九州大学で原子力工学を専攻し、大学在学中にビッグデータを用いた除染シミュレーションを研究していました。その後、CTOとしてビッグデータ関連のサービスを立ち上げ、より多くの人が手軽に英語学習を行える環境を提供したいとの思いからポリグロッツを設立しました。

山口氏は、多くの人にとって英語学習は「高額な個別指導」や「退屈な教材」ではなく、テクノロジーの力でより良い学習環境を提供することが重要だと考えています。権利を手頃な価格で広く提供することで、より多くの人々が英語学習の恩恵を受けられることを目指しています。

まとめ

この度の取組は、九州産業大学にとっても大きな進展であり、学生たちが効果的に英語力を向上させるための新しいチャンスを提供します。訪日外国人観光客の増加という背景の中で、英語学習はこれまで以上に重要な要素となります。『レシピー』を活用することで、国際文化学科の学生たちは、今後のキャリアに向けた大きな一歩を踏み出すことができるでしょう。

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