ペットの健康管理を支援するアプリ「animo platform」
人と動物のヘルスケアを結ぶ新しいプラットフォーム、animo platformが、全国の専門獣医師とペットオーナーの協力のもと、フルパッケージでのテスト運用を開始しました。このアプリは、シミックホールディングスのグループ会社であるanimo株式会社が開発し、2025年1月の正式リリースを目指しています。
アプリの概要
animo platformは、ペットオーナーのための「animo owner app」と獣医師向けの「animo for VET」から構成されています。animo owner appでは、ペットの生活状況や症状を簡単に記録できます。これには動画や画像、投薬の履歴、生活イベントなどが含まれ、ユーザーは日常の健康管理が行いやすくなります。
一方、animo for VETでは、獣医師がこれらの情報を確認し、必要な診察や相談を行うことができます。これにより、飼い主は自宅でのペットの様子を獣医師に迅速かつ正確に共有することができ、より適切な診断を得ることが可能になります。
開発の背景と専門医の声
このプロジェクトには、多くの専門獣医師やペットオーナーの意見が反映されています。開発は、日本獣医生命科学大学の長谷川大輔教授を中心としたチームの助けを借りて行われ、彼らはこのアプリがペットケアに役立つと考えています。
例えば、北海道大学動物医療センターの笹岡一慶助教は、「発作の記録は診断や治療にとても重要で、animoを利用すれば飼い主と獣医師の情報共有が円滑に進む」と話しています。これにより、遠隔地にいるペットオーナーともスムーズにコミュニケーションを図れることが期待されています。
具体的な機能とその利点
animo owner appの機能は多岐にわたります。ペットの行動や健康状態を記録することはもちろん、異常があった場合にはすぐに獣医師に相談できる体制が整っています。そのため、飼い主は心配な症状が出た場合でも、迅速に適切なアドバイスを受けることができます。
さらに、獣医師はanimo for VETを通じて、複数の飼い主からのデータを集め、臨床データを用いた研究が行える可能性もあります。これにより、ペットのてんかんに関する新しい治療法の開発が進むことが期待されています。
今後の展望
animo platformは、てんかんだけでなく、行動障害やその他の疾患にも適用される可能性があります。獣医師の中には、アプリが将来的にAIやIoTと連携して、24時間サポートを提供できることへの期待感を示す声もあります。これにより、より詳細な健康情報やリアルタイムのアドバイスが得られる時代が訪れるでしょう。
最後に
今回のテスト運用を通じて得られたデータやフィードバックは、2025年の正式リリースに生かされる予定です。animo platformは、ペットの健康管理を一新することで、飼い主とペットの幸福を追求していくことを目指しています。これからも、ペットとその家族のために活躍するこのアプリに注目していきたいと思います。