紀伊國屋書店、BioOneとの独占販売契約を発表
株式会社紀伊國屋書店は、2025年6月1日付でBioOneと日本国内における全てのBioOne製品の機関向け独占販売契約を締結しました。この提携により、紀伊國屋書店は日本におけるBioOne製品の販売総代理店として、学術界における重要な役割を担います。
BioOneとは?
BioOneは、生物学、生態学、環境科学の分野での非営利出版社であり、数多くのコンテンツを扱っています。150以上の出版社からのジャーナルを収集した「BioOne Complete」を中心に、世界中の3,500以上の機関にアクセスを提供しており、数百万人の研究者に利用されています。この協働的なプラットフォームにより、BioOneは従来の学術出版の枠組みを超えて、より広くかつ持続可能な研究成果の共有を促進しています。
提携の目的と期待効果
紀伊國屋書店とBioOneの提携の目的は、日本国内でのBioOne製品の普及を加速させ、学術研究の発展を後押しすることです。紀伊國屋書店は全国に広がる販売網を活用し、マーケティング活動やカスタマーサービス、流通システムの強化を図ることで、 BioOneの製品をより多くの研究機関や大学に届けることが期待されています。
巨大なネットワークを活かす
紀伊國屋書店は、全国29の営業所を持ち、さらに海外にも拠点を展開。これにより、日本国内に限らず国際的な視野でもBioOneの製品を広める意義があります。特に大学や企業、高等学校などとの強固なネットワークを生かして、BioOneの強みを最大限に活かし、新しい顧客層へのアプローチを行う計画です。
BioOneの主力製品
BioOneの主力製品には、「BioOne Complete」だけでなく、「BioOne Complete Archive」や「ESA eBook Collection」、「CSIRO Publishing BioSelect Collection」などが含まれています。これらの製品は、図書館や研究機関において高品質なリソースを提供し、著者や研究機関の利益を最大化しています。
紀伊國屋書店の役割と未来
1927年に創業した紀伊國屋書店は、次年度に創業100周年を迎える日本最大の書店チェーンとして、常に学術研究のサポートを行ってきました。3,000以上の出版社や学会との連携を通じて、書籍やデータベース、電子書籍を広く提供し、研究者や学生たちにとっての貴重なリソースであり続けています。今回の提携もまた、その一環として位置付けられます。
結論
紀伊國屋書店とBioOneの合意は、日本の学術研究の未来を切り開く重要な一歩です。両社の強い連携によって、より豊かな研究環境が提供され、研究者たちの成果が広く共有されることが期待されます。ぜひ、今後の進展を注目していきたいところです。