子どもの権利教育
2025-03-31 14:04:19

子どもの権利教育を学ぶ新たな動画教材、ユニセフが公開

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、2024年9月から開始される「こどものけんりプロジェクト」の一環として、新学期に合わせた動画教材を公開しました。これは、模擬授業や実践授業を通じて子どもの権利についての理解を深めることを目的とした取り組みです。このプロジェクトは、特設サイト「先生のためのツールボックス」上で、教育関連の教材や情報が提供されており、今回は新たに制作された模擬授業動画や実践授業動画が追加されました。

公開された内容には、NHK Eテレの人気アニメ『アイラブみー』を使用した小学校低学年向けの模擬授業動画や、中学生向けに設計された子どもの権利をテーマにした実践授業動画が含まれています。それぞれの授業は、NHK for School番組委員や道徳教科書の編集委員などを務める安井政樹准教授が担当しています。これにより、教育現場での柔軟な学びを実現し、子どもの権利に関する理解を深める手助けとなることを期待しています。

金子雅彦・日本ユニセフ協会学校事業部部長は、このような授業の模様を映像やレポートとしてまとめて公開する事例は少なく、先生方にとって貴重な資源になることを強調しています。また、新たに公開された実践授業に関するレポートは、全国の小中学校で行われる授業の様子を反映しており、教育活動の参考になるとしています。

「こどものけんりプロジェクト」は、子どもたちが自らの権利について学べるよう促すことを目指すキャンペーンで、2024年のスタート時期には「子どもの権利条約」の誕生から35年、日本による批准から30年を迎えます。日本国内における「子どもの権利条約」の認知度は低いとされており、成人の約半数がその存在を知らないという現状があります。このプロジェクトは、子どもたちが自身の権利を理解することが、彼らの自己尊重感や人に対する尊重を育む一助となることを目的としているのです。

プロジェクトでは、教育現場だけでなく家庭や地域の施設でも視聴が可能なコンテンツを提供し、積極的な活用が奨励されています。また、全国の学校や園からの実践報告を募集し、成功事例を集めて将来の教材開発に役立てる方針です。この報告は特設フォームやメール、ファックスで受け付けており、参加した学校には参加賞として賞状や「こどものけんりプロジェクト」のステッカーが提供されるとのことです。

この取り組みを通じて、ユニセフは子どもたちの権利の普及と理解を支援し、教育現場における子どもの権利意識の向上を目指しています。「こども基本法」の施行とともに、全ての子どもと若者の幸福を追求する方針を掲げたこのプロジェクトは、今後の世代に対して子どもの権利がどうあるべきかを伝える重要な取り組みとなっていくでしょう。もちろん、各組織と連携しながら、これらの活動は広がっていく見込みです。

今後も「こどものけんりプロジェクト」の取り組みから目が離せない状況です。


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03-5789-2016

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